2006年6月17日土曜日

メソットからミャンマーへ

 バンコクから北へ約500km。ターク県の山間の街メソットに、ミャンマーへの1日入境ができるボーダーが開いています。行き方と国境の越え方を紹介しましょう。

《バンコク⇔ターク》 北バスターミナル(モーチット2)からの特急バスに乗ります。[18]系統(ターク・ランパン経由チェンマイ行き)がタークを経由するので、わざわざターク打ち切りの[93]系統に乗る必要はありません。18系統は本数も掃いて捨てるほどあります。2等244Bt.、1等313Bt.。

 公社バスと民営バスがありますので注意しないといけません。民営バスは朝と夜に集中します。一方公社バスは昼間の便もあります。
 切符の売り場も公社と民営で違います。公社バスを希望する場合は、北バスターミナル1階外側の「北部線24~31番」(メソット行きも同様)窓口で切符を買います。民営バスは、それ以外の売り場で購入します。

《ターク⇔メソット》
 この区間は急行バスがありません。急行ミニバンを利用することになります。
 ターク発は特急バスターミナルから2社が運行。メソット発はかめゲストハウス前から[1153]、中央市場前のソンテウ乗り場から[128]がそれぞれ6:00~18:00に30分間隔で運行。片道50Bt.です。

《バンコク⇔メソットを直行する》
 やはり北バスターミナル(モーチット2)から特急バスが出ていますが、本数が少なく、満席になった場合はターク市で乗り換えるしかなくなってしまいます。
 2等307Bt.、1等394Bt.、スーパーVIPは610Bt.。

バンコク発
(2等)19:15 20:50 (21:40=民営) 22:00
(1等)21:30 22:20
(スーパーVIP) 21:30 22:30 610Bt.

メソット発
(2等) 8:30 10:30 (18:00=民営) 19:00 19:30 20:00 20:30
(1等) 8:00 21:00 22:00
(スーパーVIP)21:15 21:30 21:45


《メソットに着いたら》
 メソット市の約10km手前に移民庁の検問所があります。この検問所はボーダーパス(簡易パスポート)で入国したミャンマー人をメソット市外に出さないために設置されていますが、逆にバンコクから来る人もIDのチェックが必要です。外国人の場合、パスポートの出入国記録もチェックされますので注意。短期間のオーバーステイならまだしも、長期オーバーステイになっていたりすると国境を目の前にして摘発、バンコク戻しの上強制送還という最悪の結果になる可能性もあります。

 公社バスで無事到着した場合は、バスターミナルの前の国道105号線からソンテウ[62009]番(10Bt.)で中央市場に向かいます。民営バスで到着した場合は、歩いていくことも可能ですがモトバイを使うのが確実でしょう。

 中央市場に到着すると、ソンテウの乗換えが必要です。徒歩3分のところにある公立病院そばの専用乗り場から[62008]番のソンテウ(10Bt.)で約15分も走ると、国境の「タイ=ミャンマー友好橋」に着きます。まずタイの出国審査をして、橋を渡ります。約1km(徒歩10分)先にミャンマー側の審査場があるので、ここで入国審査をします。
 通常、1日入境は$10ですが、実際にバンコクで用意したドル札を持っていくと「ドルは使えない」と言って500Bt.要求してきます。バーツ現金しか所持せずにボーダーまで来る外国人があまりにも多いのでミャンマー側も調子に乗っているらしい。ここで折れてはいけません。粘り強く交渉してドル払いで納得させるべきです。
 OKなら入国料とパスポートのコピーを提出し、パスポート原本を預けて控えを受け取ります。パスポートのコピーがなければタイ側で出国審査を受ける前に橋の袂のお土産屋へ。1Bt.で取ることができます。もしそれも忘れた場合は担当官に5Bt.渡して取ってきてもらいます。

 ミャワディ市内はボーダーから5km以内しか動くことができず、また他の国境と違って宿泊することもできません。
 出国の際は控えを提出してパスポート原本を受け取るだけ。出入国のスタンプは預けている間に担当官がやってくれますので、押されていることを確認してください。橋を歩いて渡り、タイ側に戻ったら通常の入国審査をして、ビザの延長が完了します。