2006年11月26日日曜日

マレーシア入国が早い!在日朝鮮人のタイビザ

 タイに入国する際に、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)からパスポートの発給を受けている、もしくは「旧朝鮮」籍で外国人登録している在日コリアンは、事前のビザ取得が必要です。
 特に「旧朝鮮」で外国人登録している方は、国際法上無国籍とみなされる可能性があります。もちろん韓国国籍を選択するか、帰化申請をして日本パスポートが取得できれば最高なのですが、どうしてもできない、あるいは帰化申請が許可されるまで待てない場合でも方法があります。

《北朝鮮パスポートをどうやって手に入れる?》
 在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)に登録している在日コリアンは、韓国国籍を選択していない、かつ日本に帰化していなければ、北朝鮮の在外公民と看做されますので、北朝鮮からパスポートの発給を受けることができます。日本の入国管理局発行のリエントリーパーミットは第三国ではパスポートの代わりにならない可能性がありますので、なるべくパスポートの発給を受けてください。北朝鮮パスポートの発給を受けても外国人登録証の国籍は「旧朝鮮」を維持できます。 
 「同胞生活相談総合センター」機能のある最寄の総聯支部、または都道府県本部に連絡を取ってください。支部では旅券発給申請書を用意しています。申請書に記入して提出するのですが、以下の書類が必要です。

・リエントリーパーミットのコピー
・日本の外国人登録証のコピー(表裏両面)
・写真1枚

 約2週間で出来上がるので、再度支部を訪れて受け取ります。


《日本で正規ビザを申請するには?》
 在大阪タイ国総領事館では、リエントリーパーミットしか持っていない「旧朝鮮」籍の在日コリアンでも正規ビザの申請ができます。ただし、ビザ発給までに1ヶ月の審査期間を必要とします(通常の日本人なら1日)ので、早めに作業を始めないといけません。
 必要書類は以下の通り。

・総聯発行の北朝鮮パスポート原本(持っている場合)
・入管発行のリエントリーパーミット原本
・リエントリーパーミットの個人情報のページのコピー
・申請書4通(コピーは不可)
・写真4枚
・出入国に使う航空便のeチケット領収書
・日本で就労している、あるいは絶対日本に帰国できることを証明する書類
 (学生=在学証明書、サラリーマン=所属長の在職証明書、自営業=登記簿謄本。
 無職など用意できない場合は銀行の残高証明書)
・申請料3,000円
・専業主婦の場合は以下の3点が追加
 身元保証書(用紙をHPからダウンしてご主人が手書きすること)
 戸籍の全部記載事項証明書
 ご主人のパスポートのコピー
 (ない場合は運転免許証両面のコピーにご主人が直筆でサインすること)

 在東京タイ大使館では、リエントリーパーミットしか持っていない「旧朝鮮」籍者のビザ申請は受けていませんので、北朝鮮パスポートを手に入れる必要があります。また、書類が大阪とは少し違います。

・北朝鮮パスポート原本
・申請書4通(1通を手書きで作成してあと3通コピーする。ただしサイン欄は4通すべて直筆)
・写真3枚
・出入国に使う航空便のeチケット領収書
・日本で就労している、あるいは絶対日本に帰国することを証明できる書類
 (学生=在学証明書、社会人=所属長の在職証明書、自営業=登記簿謄本)
・英語で書かれた履歴書
・日本国民である第三者の身元保証書(用紙をHPからダウンして手書きすること)
・保証人のパスポートのコピー
 (ない場合は運転免許証両面のコピーに直筆でサインすること)
・タイ入国後の滞在先を確定していること
 (ホテルに泊まるなら予約証明書。タイ人の家に泊まる、あるいはゲストハウスの場合その詳しい住所と電話番号)
・申請料3,000円

《マレーシアに行こう》
 
北朝鮮国籍者にビザなし渡航を認めていて、タイビザ取得が最も手っ取り早いのは、マレーシアです。マレーシアは北朝鮮籍でも1ヶ月のビザなし入国を認めています。日本でタイ正規ビザを申請しますと、上述しましたが審査に1ヶ月かかりますので、急ぐならマレーシアで申請してしまったほうが有利です。
 パスポートが出来上がったら、クアラルンプールかペナンまでの航空券を購入します。日本からはマレーシア航空(MH)と日本航空インターナショナル(JL)がクアラルンプールに直行便を飛ばしています。マレーシア航空でPEX運賃「ジマット」か個人格安運賃を使うと、クアラルンプール~ペナンの国内線が往復無料で付けられます。
 在クアラルンプールタイ大使館か、ペナン(ジョージタウン)もしくはコタバルの総領事館に直接申請を上げてもいいのですが、ペナン(ジョージタウン)の旅行代理店に代行申請を頼むのが確実で、最も速くビザが取得できます。通常2日待ちでビザが下りてきます。代行手数料入れて120RM。