2006年12月10日日曜日

高額面トラベラーズチェックのすすめ

旅行者が必要な資金を持ち出すのにまず考えるのは、外貨現金かトラベラーズチェックでしょう。トラベラーズチェックは確かに安心ですが、からくりもあり、使い方を間違えると現金を持ち出すのに比べ不利になってしまいます。

タイでは額面に関係なく、1枚ごとに手数料33Bt.がかかります。今日のサイアムコマーシャル銀行の交換レートに基づきますと、1万円あたり

現金=3,019Bt.
TC=3,049.5Bt.

TCのほうが有利に見えます。しかし、TCは手数料33Bt.が引かれて渡されますので、額面1万円のトラベラーズチェックをそのまま渡してしまうと3,016Bt.しか受け取れず、わずか3Bt.とはいえ現金よりも損なのです。

(画像:右がTC、左は現金の交換レート。これでは1万円券は損になる)

では、額面2万円のトラベラーズチェックではどうなるか。(3,049.5*2)-33で、6,065Bt.。1万円あたり3,032.5Bt.という計算になり、この額面で初めてTCのほうが有利になるんです。
それでは、額面が10万円というのはどうなんでしょう。(3,049.5*10)-33は、30,462Bt.。1万円あたり3,046.5Bt.と決定的な差が出ます。

日本で高額面のトラベラーズチェックを扱っているのは、三菱東京UFJ銀行なら外貨取扱店所「トラベルコーナー」「外貨両替ショップ」。三井住友銀行は「外貨両替コーナー」。みずほ銀行にも「外貨両替ショップがあります。円建てなら2万円、5万円、10万円、ドル建ては$500と$1,000、ユーロ建てなら500ユーロと1,000ユーロを出すことができます。特に1,000ユーロ券は1枚で15万円相当を持ち出すことができ、現時点で最強です。
国ごとに細かい額面を使うより、高額面チェックをタイで一気に換金してしまったほうが有利。今度の出国の際に、高額トラベラーズチェックを是非検討してみてください。