2007年9月7日金曜日

タイでAV撮影、日本人8人を逮捕

レンチャバン警察署(チョンブリ県シラーチャ郡)は5日、郡内(パタヤ市とする情報ソースもありました)の空き家で行われていた日本向けアダルトビデオ(AV)作品の撮影現場に捜査員を踏み込ませ、スタッフら11人を逮捕しました。

逮捕されたのは、現地コーディネータや女優2人、カメラマンなど日本人8人と、タイ人男性3人の合わせて11人。

タイでは女性の乳首の露出すら認められていないほど、ポルノに対する対応は厳しいものがあります。健全な映画の撮影は観光庁(TAT:ラチャテーウィ区)も支援体制を取るなど歓迎していますが、ポルノ映画やAV作品の撮影はたとえ外国だけで公開するのを目的としていても認められません。

外国からの出張者が労働省への届出で短期間の就労を認められる「緊急業務行為」という制度があります(前記事「来タイプロボクサーの緊急業務行為」参照)が、タイの法律で違法とされている行為に従事するのは当然認められませんし、労働省(ディンデン区)もそのような申請があれば、移民庁(サトーン区)と連絡を取り合って最悪入国許可を取り消すなどの強い態度で臨むとしています。

しかし最近、特に企画物と呼ばれるAV作品で安易に海外ロケを企画し、地元女性をナンパしたり、アフリカやニューギニアの原住民と日本人女優を交わらせたりととんでもない作品が続々登場してきました。それらの多くは現地の法制度をまったく研究していない(AVが違法とされている国はタイ以外にもあります)どころか、女優さんを風土病や感染症の危険にさらすなど、かなり大きなリスクを背負います。特にタイでは、違法行為にかかわって逮捕された外国人には最高で永久再入国禁止などの罰則もあり、バックパッカーはもちろん、将来タイで働こうという人の前途をも潰しかねません。

今回の事件は、そのような連中に対して強い警告を発した、好例であると編集部は解釈しています。