2007年9月16日日曜日

ミンブリのもっと先へ

 前記事「君はチャトチャック2を知っているか?」で取り上げた、ミンブリまででもカオサンから30km離れています。しかし、バンコク首都圏とチャチュンサオ県の県境は、もっと東にあるのです。ミンブリからさらに東へ10km。バンコク首都圏の東の限界、ノンチョック区に行くバスは、たった1路線。市内中心部へ直行することすらできず、まさにバンコクの中の辺境を走ります。
 [131]がそれ。ミンブリ・チャトチャック2前とノンチョック車庫を結ぶ約18kmの路線です。管理者ふくちゃんは実際に乗ってきました。

《始発はミンブリ》
 ミンブリの乗り場は簡単。チャトチャック2のすぐ目の前。ラムインドラ通り経由でミンブリに向かうバスなら、降りたバス停で接続です。
 ミンブリからはソンテウ[1108]もノンチョックへ行きますが、ルートが違います。

 ミンブリを出ると、テスコロータスミンブリ店手前の運河にかかる橋で一度Uターンしてから、スウィンタウォン通り(国道304号線)に出ます。あとはひたすら東へ。バンコク首都圏につきものの渋滞なんてまずありません。爆走の2文字が似合うくらいに、快調に飛ばします。

《爆走!304号線》
 車窓は本当に長閑の一言。大きな工場もあまりなく、田園風景と原野が広がります。ミンブリ、ノンチョック地区に工場があまりないのは、バンコク首都圏内ゆえ、BOI(政策投資委員会)の恩典基準でもっとも不利な「ゾーン1」に該当しているのが最大の理由です。これが、特急バスに乗ってチャチュンサオとの県境を越えると、一気に増えるのです(チャチュンサオ県はゾーン2)。ノンチョックが今まで観光地にも工業地にもならずに残ってきたのは、ある意味BOIのおかげかもしれません。
 約10km走ったところで、304号線に別れを告げ、左に曲がります。ここはチュアンサパン通りと呼ばれています。5km程走ると突然、アパートが目立つようになります。道の反対側には学校が。ここは、マハナコン・ノンチョック工業大学前。アパートは、学生目当てのものなのです。

《ノンチョックの中央市場》
 バスはチュアンサパン通りを越え、ノンチョックの中央市場を目指します。この市場は、本当にバンコク首都圏なのかと思うほど、小さく静かな雰囲気。近くにスーパー「Tops」がありますが、テスコロータスやBigCなど大型のスーパーは、ミンブリかチャチュンサオに出ないとありません。
 ノンチョックの中央市場からさらに東へ3km行ったところが、終点のノンチョック車庫です。ここは、辺り一面水田が広がるだけ。それこそ何もない。首都圏公共バスの北東の限界にふさわしい場所です。