2007年10月7日日曜日

ノンカイの国境検問所、激混み!!

 タイとラオスを陸路でつなぐ最大の拠点、タイ~ラオス第一友好橋(ノンカイ市)が、この夏以降急激に混雑するようになりました。その理由は、パスポートを取得するラオス人が増えたことにあります。

(画像1:朝6時だというのにこの行列!!)

 タイ移民庁は、「ボーダーパス」と呼ばれる国境周辺の住人に対して発行する簡易的な通過書類の発行スタンスを、今年になって変更してきました。これまでの製本されたパスポートの簡易版みたいなものから、その都度発行する紙1枚のスタイルに変更したのです。これにより、他の国に比べてタイへの経済依存が強い(即ち国境通過の回数が多い)ラオス国籍者はその都度ボーダーパスを取得するのが面倒臭くなり、ラオス外務省では自国民に対するパスポートの発行基準を緩和しました。この結果、製本された従来のボーダーパスを持っていたラオス人のほとんどが、一気にパスポートへ切り替えたのです。

 ラオス人がボーダーパスでタイに入国した場合、在留許可日数は2泊3日まで、活動範囲も国境のある県内に限られます。一方、パスポートを使うと在留許可は1回あたり30日、しかもタイとラオスの間は相互免除ですのでビザなし6ヶ月90日ルールの対象になりません活動範囲の制限もなくなります。

(画像2:ラオスパスポートの表紙は青色)

 これでとばっちりを受けたのが、外国人旅行者。第1友好橋、特にタイ側の出入国審査場では、パスポートを持っているラオス人と第三国(ラオス以外)の旅行者が同列に並ばされるため、相当の行列を覚悟しないといけなくなりました。1時間近く並ぶこともざらだそうです。国際特急バスの運行にも支障が出ており、従来ノンカイとビエンチャンの間は1時間半前後で行けたのが、2時間以上かかるようになってしまいました。

 陸路でラオスに向かおうという方は、国境通過時間に余裕を持ってお出かけください。