2007年11月15日木曜日

12月23日は総選挙の日

 昨年9月19日の軍事クーデター(前記事「軍事クーデターでタクシン政権転覆」参照)以来続いたスラユット暫定内閣。1年余りの活動の総仕上げとして、新憲法に基づく国会上下両院の総選挙を行います。

 約1ヶ月に渡る選挙戦は既に始まっています。先週7日(折しも国王陛下がご退院された日です)に告示された比例区を皮切りに、現在は選挙区の立候補者登録が16日までの予定で行われています。
 投票日は12月23日(日)過去の選挙と同様、前日の18時から酒類の販売が罰則付きで禁止になります(前記事「4月に2度の酒類販売規制」参照)。また、翌24日(月)は公務員関係が休日となり、民間企業にも休業するよう要請しています。タイにも不在者投票の制度はありますが日本ほど発達はしておらず、原則として国民IDカードに記載の住所地で投票しなければいけませんので、バンコクへ出稼ぎに来ていても地方にある実家へ帰って投票する人が多く(一説には300万人とも)、そういう人に配慮しての措置です。

 陸上交通機関に対しては、運賃の割引または無料運行を行うよう首相府から指示されています(前記事「8月19日、タイは国民投票」参照)。特急バス公社は、金曜日の仕事終了後に帰る人を想定して、21日(金)から増発運転とする他、運賃を半額に割り引きます。鉄道庁も2等座席車、3等車の運賃を半額に。また、首都圏バス公団、MRTA(地下鉄公団)、BTS社は投票日当日、終日運賃を徴収しない方向で検討中です。 

 週末に加え欧米人のクリスマス休暇、日本の学校の冬休みと重なるため、タイに来る旅行者も非常に多くなることが予想され、交通機関は混雑必至となりそうです。