2007年12月21日金曜日

注意!台湾総統選挙で空路混雑必至

2008年に入りますと、世界の主要国で重要な選挙が待っています。アメリカ、ロシアなどで大統領選挙が予定されていますが、台湾も4年に1度の総統(大統領に相当)選挙と、立法委員(国会議員)の選挙が行われます。総統選挙の投票は3月22日(土)。台湾の2大政党、国民党と民主進歩党(どちらも台北市)は、海外在住の台湾同胞を極めて重視しており、投票日にあわせて一時帰国するよう呼びかけています。

中華民国憲法の規定により、台湾では国政選挙(正副総統、立法委員)にあたって在外投票や不在者投票、期日前投票が一切認められておらず、選挙権を行使するには台湾へ帰国することが絶対必須です憲法増修2条。台湾パスポートを所持している長期在留者はタイだけでも14万人(在バンコク台湾代表部調べ)に上り、投票日を前に、3月18日から21日にかけて台湾へ向かう空路は激しい混雑が予想されます。一方、台湾からの戻りは投票終了翌日の3月23日から25日がピークになるとみられます。

バンコクで発行されている中国語朝刊紙『世界日報』は、民主進歩党がタイに作った支援団体「長昌後援総会」を通じて、3月20日出発でチャイナエアライン(CI=CAL)のチャーター機1機(機材はエアバス333)を確保、300人もの支持者を一斉に帰国させると報じています。また、国民党系の「馬蕭後援総会(馬友会)」は、3月20日のチャイナエアライン66便で台北・桃園空港に向かい、その足で台北市内での応援集会に参加しようという計画を立てました。当日6時にスワンナプーム空港に集合するよう指示しています。

これでとばっちりを受けそうなのが、バンコクから台湾経由で日本へ向かうバックパッカーと、アメリカ方面へ向かうタイ人です。バンコクからアメリカ方面へは、台湾経由のチャイナエアラインが元々一番安く、日本もエアインディア(AI=AIC)、ビーマンバングラデシュ(BG=BBC)の相次ぐ廃止で、チャイナエアラインが最安水準になりました。それに加え、日本が卒業旅行シーズン、さらに3月末で帰任となる駐在員家族の帰国も重なります。

この時期に経由便で日本へ向かわれる方は、キャセイパシフィック(CX=CPA)や中国東方航空(MU=CES)の利用をまず検討すべきです。