2008年5月17日土曜日

航空機に乗せられない「イヌ」がある!

 駐在員の方の帰任や、現地採用の方の本帰国の際、愛犬と一緒に帰国するには、最長10ヶ月にわたる日本の厳しい動物検疫を通過しなければなりません(農林水産省の動物検疫所HPを参照)。それだけでなく、航空貨物として輸送するときの環境変化に備え、乗る航空会社を慎重に選ぶ必要があります。
 人間には、PTSD(心的外傷後ストレス障害)があります。犬にも、同じことがあるみたいで、一部の航空会社ではそれを理由に搭載を拒否する種類があるとしています。

《ブルドッグ、フレンチブルドッグ》
 日本航空インターナショナル(JL)、シンガポール航空(SQ)…禁制品に指定しており、時期を問わず搭載不可。
 ANA(NH)…7月1日~9月30日の間は搭載不可。これ以外の時期は搭載可能。
 ユナイテッド航空(UA):6月1日~9月30日の間は機内に持ち込めない場合、搭載不可
 タイ国際航空(TG):6月5日から当分の間、搭載不可。解除の時期は日本支社貨物部ホームページで発表。

《ボクサー、シーズ、ボストンテリア、ブルテリア、キングチャールズスパニエル、チベタンスパニエル
 ブリュッセルグリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ》
 シンガポール航空:時期を問わず搭載不可
 ANA:7月1日~9月30日の間は搭載不可。これ以外の時期は搭載可能。
 ユナイテッド航空:6月1日~9月30日の間は機内に持ち込めない場合、搭載不可
 タイ国際航空(TG):6月5日から当分の間、搭載不可。解除の時期は日本支社貨物部ホームページで発表。

《マスティフ、ラアサプソー、シャーペイ、土佐犬、秋田犬、ドゴ・アルヘンティーノ
 ピットブル、フィラ・ブラジレイロとそれらの交配種》
 シンガポール航空:時期を問わず搭載不可
 ユナイテッド航空:ラサアプソー、シャーペイのみ6月1日~9月30日の間は機内持ち込みできない場合、搭載不可

《生まれたばかりの子犬はダメ》
 シンガポール航空:生後6ヶ月未満は一切不可
 ユナイテッド航空:生後8週間以上

 また、ユナイテッド航空ではかかりつけの獣医さんから搭乗前30日以内に発行された健康診断書の提出と、予約便出発の24時間前までにリコンファームすることが必要になります(通常はリコンファーム不要)。

(この項、ハルコビッチさん/東京都 からの投稿です)
 空港で預かった後、貨物室に入るまで一時滞在する、いわばイヌの搭乗待合室とも言えるバックヤードは、気温20度に調整されているらしいのですが、貨物室に入ると10度に下げられているのです。特に夏場は外気温とこの10度のギャップでやられちゃうみたいです。 うちの実家のチャウチャウは、飛行機に乗せたところ衰弱しきってしまい、体調回復までに半年もかかりました。

(6月11日追加)
 タイ国際航空からも受託停止の情報が入ったので追加しました。