2008年12月15日月曜日

【速報】アピシット新首相誕生

 国会は今日15日、ソムチャイ・ウォンサワット前首相の失職に伴う首班指名選挙を行いました。国営ThaiPBSテレビの生中継によりますと、これまで野党だった民主党など4つの政党がアピシット・ウェチャチワ民主党党首に投票し235票を獲得しました。一方、タクシン・チナワット元首相派「プア・タイ党」は元連立相手だった「プアペンディン党」のプラチャ・プロムノック党首に投票して198票を集め、この結果、アピシット氏が首班に指名されました。1964年生まれの44歳という、タイ憲政史上最年少の首班が誕生しました。

 民主党は今回の内政混乱では、どちらかといえばPAD(民主市民連合)を支持する立場をとってきました。アピシット新首相の誕生で、タクシン派を首相ポストから追放するというPADの目的は完全に達成されました。在タイ外国人を混乱に陥れたスワンナプン・ショック(前記事「国家非常事態!!スワンナプンにPAD突入」参照)の再来は、これで回避できそうです。

 一方、タクシン派過激勢力「反独裁同盟(UDD)」は、国会議事堂(バンコク首都圏デュシット区)前で抗議行動を繰り広げています。チュラロンコン広場からデュシット動物園、ウィマンメーク宮殿を観光されようとされていた方、今日は近づかないほうが無難でしょう。

(画像は17日に行われた親任式。国営TNA通信のホームページから拝借しました)