2009年4月27日月曜日

基礎年金だけで海外暮らし、という考え方

 日本では昨年来の経済収縮で、派遣社員としての雇用を打ち切られ、生活保護に依存しなければならない人が増えています。一方で、65歳を超えて年金が受け取れる方であっても、老齢基礎年金だけでは足りず、生活保護を受けなければならない例すらあります。
そんなお年寄りも、いざ海外に出てみれば、まだまだ老齢基礎年金だけで十分やっていける可能性があるのです。
Traveler's Supportasiaの常連投稿者の1人、辞書おじさん(兵庫県)は、以前そのような実験をしたことがあると語ってくれました。


国民年金の第1号被保険者として、40年間(480ヶ月)完納しますと、老齢基礎年金は年額79万円。年金受給資格獲得に必要な25年間(300ヶ月)完納でも、各個人の状況によって変動はありますが年額60万円程度にはなります。79万円の受け取りができる場合、1ヶ月に換算すると66,000円。そのまま日本で暮らすならば、年金受給だけでは足りないとして生活保護を受ける必要があると判定されるレベルの収入。しかし、この66,000円を今日(4月27日)現在のレートでタイバーツに換算すれば23,000Bt.を超えます。
バンコク首都圏内にタイ人向け高級アパートを借り(月家賃5,000Bt.~6,000Bt.)、電気代や1ヶ月の食費を考えても、毎日3食日本食とかでもしなければ、20,000Bt.使うことはまずありません。3食すべて地元民と同じレベルのタイ料理だったり、アパートのレベルを庶民レベル(家賃3,000Bt.程度)まで下げれば、わずかではあるものの貯金もできるかもしれません。
年金の受け取りは、新生銀行やシティバンク銀行の口座に振り込みさせ、インターナショナルキャッシュカードで下ろしていけば楽勝。ビザが唯一の問題ではありますが、ダブルエントリービザを使えばお年寄りの体に負担となる移動の機会を減らすことはできます。

辞書おじさんは1934年生まれの昭和ヒト桁世代で今年、75歳。日本で言うと後期高齢者医療制度の対象になりますが、まだまだ元気でカオサンに顔を見せてくれています。