2009年5月9日土曜日

日本発行のGEカード、終了へ

GEキャピタルの日本国内事業を担当してきた「GEコンシューマーファイナンス」(東京都港区)は、昨年11月に新生銀行へ売却されて「新生フィナンシャル」と社名を改めています。このたび、新生フィナンシャルと、同社から吸収分割を受けた子会社「新生カード」はGEから引き継いだ国内事業のうち、クレジットカード部門「GE Moneyのカード」を事業撤退、住宅ローン部門「GE Moneyの住宅ローン」は新規契約を停止とし、消費者金融部門「レイク」に専念すると発表しました。

日本発行のGEカードを海外へ持ち出し、有効期限までに帰国する予定がない方は、カードの有効期限を持ってクレジットカードを失う可能性もあります。帰国して別のカードへ申し込みをするなどの手を打たないといけなくなります。


《アメックスとVISAで対応が異なる》
 従来の「GE Moneyアメリカン・エキスプレスカード」、または4月以降更新があって「新生カード アメリカン・エキスプレス・カード」をお持ちの方は、7月1日以降に書留郵便で通知が行きます。そこに記載された日付をもって、カードの全機能が使えなくなります。
 
アメリカン航空(AA=AAL、アメリカ・ダラス)のマイレージが貯まるタイプ「AAdvantage SHINSEI CARD アメリカン・エキスプレス・カード」の新規入会は、5月31日18時(日本時間)までは可能ですが、年会費が請求されない代わりに、2010年2月28日まででサービス停止となります。紛失・盗難などで再発行した場合でも同様です。

なお、新生銀行のPowerFlex口座をお持ちの方に発行されている「新生アメリカン・エキスプレスのカード」については、発行会社が違う(日本アメックス=東京都杉並区)ので、今回の事業撤退の対象とはなりませんただし、GE Moneyアメックスカードの所持者が、新生アメリカン・エキスプレスのカードに移行するには、新生銀行の口座を作ったうえで、改めて審査が必要です。

《AMEX以外のカードの終了時期は?》
お手持ちのカードが「GE Money VISAカード」「GE Money アクティブ・カード」(旧GC JCBカード)、または提携カード(「ガンダムOfficialカード」「シャア専用カード」など)の方は、カードの有効期限をご確認ください。

2009年12月までに有効期限が来る方は、カードが更新されずに年内でサービス終了です。

有効期限が2010年以降になっている方は、順次手紙で通知が行っていると思いますが、そこに記載されている期限(最高で2010年2月28日)をもってサービスが終了します。

「新生VISA パワースタンダード」「パワープレステージ」は、発行会社が違います(アプラス=大阪市)ので、従来と同様に使用できます。ただし、GE Money VISAカードから、新生VISA パワースタンダードには、そのままでは移行しません。新生銀行に口座を作り、そのうえで改めて入会申し込みが必要です。

VISA、JCB、AMEXとも、キャッシングについては郵便で通知された利用停止日よりも前に使えなくなってしまう可能性があります。

ニッセンマジカルクラブは対象外
GEキャピタルの日本国内事業にはもう1社、通信販売大手のニッセンと折半出資した「ニッセンGEクレジット」(京都市)もあります。ニッセンの通販顧客280万人を抱えるだけに、GEキャピタルはニッセンGEまでも新生銀行に売り飛ばすことはしませんでした。

ニッセンGEは、ニッセンの通信販売代金を回収するためのハウスカード「ニッセンマジカルクラブカード」のみを発行しています。お手持ちのニッセンマジカルクラブカードは今後も従来通り使用できます。