2009年5月21日木曜日

SIA機内から「パネポン」が消える

 シンガポール航空(SQ=SIA)は、全便全席でサービスしている機内エンターテイメントシステム「KrisWorld」の内容を常時見直しています。初期から搭載されてきたゲーム機能は、導入時期によってスーパーファミコン、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス向けの任天堂(京都市、東証1部上場)製ソフトが提供されてきましたが、古い飛行機ではゲームの一部が供給されなくなってきています。


シンガポール・チャンギ空港~バンコク~成田線(SQ631/632)便は、B772初期型、2クラスでの運航。この便のKrisWorldは現時点で一番古いゲームボーイカラー互換のシステムとなることが多く、最近はゲームの供給数も減っており、格安航空券で乗っても他社との差額に見合うコストパフォーマンスが得られるとは言い切れません。

 同型機は昨年5月まで運航していたバンコク経由大阪線(前記事「SIA、バンコク~大阪間廃止」参照)でも使っており、董事長ふくちゃんは何度か乗りましたが、この時は「ポケモン金・銀」「ポケモンでパネポン」など30作品が供給されていました。しかし、2009年3月の時点で同じ機材に乗ったところ、「ポケモンでパネポン」は消えており、全体でも10作品程度しかありませんでした。

一方、成田~シンガポール直行便(SQ637/636)に就航しているエアバス380(前記事「エアバス380が成田上陸」参照)では、ゲームだけで91作品ものサービスがあるといいます。さらに、全クラスにPC電源とUSBポートが備え付けられており、搭乗前に自分でダウンロードしたコンテンツを持ち込むことも可能。6月から中部セントレア~シンガポール直行便に就航するエアバス333には、お手持ちのiPod、iPhone3Gを直結できるi.Linkポートが搭載されるだけでなく、ゲームも65作品が供給されます。

これでは、同じSIAでも機内サービス上の格差が目立ってしまいます。SIAではA333の導入で、新造から10年以上を経たB772初期型の退役を進めていくとのことですが、ファンとしてはなるべく前倒ししてやっていただきたいところです。