2009年7月29日水曜日

BTSシーロム線西側へ1駅延長か!?

 首都圏政庁では、BTS路線のこれからの延長計画について来週にも市民の声を聞くアンケート調査を行う予定です。その中で、新たなルートが指摘されていることが明らかにされました。バンコクで発行されている中国語紙「世界日報」が29日付で伝えたものです。

(画像1:パトゥムワン競技場前、線路はここで途切れる。果たして先へ延びるのか?)


 ティラチョン・マノマイピブン政庁次官の発言によりますと、既にルートとして決まっているスクンビット線延長2期部分(ベーリン~パークナム~バンプー)、北側延長部分(モーチット~サパンマイ)に加え、新たにシーロム線の西側延長部分のうち、国立競技場駅とヨッセ駅(ポンプラップ区)の間の1駅、約1kmを先行着工すべきかについて市民の意見を聞きたいとのことです。

 2005年にまとめられたマスタープランでは、国立競技場駅から民主記念塔、カオサンを経由してピンクラオ橋横でチャオプラヤ川を渡り、MRTブルーラインプランノック駅(バンコクノーイ区)に接続させる7.7kmの区間が提案されています。ただし、最低でもパンファ橋から先のプラナコン区内と、チャオプラヤ川を渡るまでの間は、ラチャダムヌン通りが美観地区となっていることもあって地下線にしなければならず、実現には巨額の費用と長い建設期間が必要です。このため、高架線で早く完成させることのできる国立競技場とヨッセの間を先行させ、早急に旧市街地区へのBTS乗り入れを実現させたい意向です。

(画像2:テスコロータスラマ1世通り店前。道案内には「ヨッセ」の文字が)

 既にスクンビット線延長1期部分(オンヌット~ベーリン)は高架橋の整備が完了(前記事「BTSスクンビット線延長工事、ヤマ超えた」参照)。駅舎の整備も進んでおり、2010年中の整備完了が確実。シーロム線延長2期部分(ウォンウィエンヤイ~バンワー)も高架橋の整備は終わっています。次の焦点は、3区間のうちどの路線のどの部分から着工するかですが、旧市街地区への乗り入れがかなうか、注目しないといけません。