2009年9月10日木曜日

バンコクエアウェイズ、日本から撤退

タイの純民間資本航空会社、バンコクエアウェイズ(PG、バンコク首都圏チャトチャック区)は、10月25日からの冬スケジュールでバンコク~広島線を運休(廃止)すると発表しました。ちょうど1年前には福岡線も運休しており、広島線の運休で日本から完全に撤退することになります。

《10月26日(月)のフライトをもって取りやめ》
PG811 BKK0100~HIJ0820 月・金運航
PG812 HIJ1020~BKK1400 月・金運航


バンコクエアウェイズは2005年12月、広島線に就航。日泰間の航空協定見直しで、成田・羽田を除く日本の地方空港とタイを結ぶ国際線便の運航が自由化されるのを先取りし、タイにも進出している大手自動車メーカー、マツダ(広島県府中町、東証1部上場)の出張者と日本からのツアー客を主な顧客層に見込みました。広島からタイへの定期直行便も同社が史上初めてでした。その後、2006年には福岡に就航。2008年3月からは、ブルーリボンクラブ(ビジネスクラス)のサービスを開始するなど、順調に拡大していました。

しかし、2008年9月のリーマンショックで世界の航空需要全体が縮小。バンコクエアウェイズは福岡線を同年9月限りで運休にします。それでもマツダは実質親会社のフォード・モーターと合弁のタイ工場「オートアライアンス」(ラヨーン県プルアグデン郡)に積極投資を続けますが、日本からの出張は減少していきます。広島線も回復が見込めない中、ここへ来てPGは日本・中国などの中距離路線から撤退する方針を固め、就航から3年9ヶ月で廃止されることが正式に決まりました。

今後は、チャイナエアライン(CI=CAL)の台北・桃園空港を経由する週5便のフライト(前記事「チャイナエアライン、日本線減便」参照)で代替されます。

PGでは広島以外にも、格安大手のタイエアアジア(FD=AIQ)に押されているホーチミンシティと、西安、桂林の合わせて3路線が10月から11月にかけて取りやめられます。