2009年9月17日木曜日

JALのバンコク便が成田だけに

 日本航空インターナショナル(JL)が、グループ全体の抜本的な経営再建策として国際線か日本国内線かに関係なく廃止対象路線を検討していることが明らかになりました。国土交通省は有識者会議で計画の成否を精査した上で、今後の支援策を決めます。

 東南アジア路線では、関空~シンガポール(チャンギ)~クアラルンプール(KLIA)線が来年3月までに取りやめになる他、2011年度には関空、中部セントレアとバンコク・スワンナプーム空港を結ぶ路線(現在どちらも毎日1便)、さらに関空~デンパサール線も取りやめる意向が示されました。


 これが実現しますと、JAL自社便で日本と東南アジアを結ぶフライトは、すべて成田国際空港発着に集約されることになります。ANA(NH)は9.11後にいち早く東南アジアへの自社便を成田発着に集約しており、

「ANAにできないならJALが」

という政治的理由とはいえ、JALが路線を整理するタイミングとしてはむしろ遅すぎた感も否めません。

 旧国鉄の廃止対象路線とは全然訳が違います。ある路線が廃止対象として引き合いに上がってしまってから、「乗って残そう」みたいなキャンペーンをやっても無駄、それどころか火に油を注ぐだけです。
 JALだから何とかしてくれるだろうと淡い期待を持っている行政関係者は今すぐ考えを改めるべきです。一度誘致した海外航空会社を大事にできない行政体質、JAL全体に長年染み付いた「日の丸覇権主義」の幻想を今回で完全に捨て切れないのなら、日本の航空業界はグローバル化の流れから大きく取り残されることになるでしょう。