2010年5月19日水曜日

【速報】集会解散宣言もUDD軍暴徒化

UDD軍は午後2時前になって、ラチャプラソン交差点に残っていた最高幹部が国家警察に投降して集会を解散すると発表しました。しかし、狂信的なまでに過激化した戦闘員を止めることは現時点でできていません。政府では非常事態宣言を出しているバンコク首都圏など24県の全域に夜間外出禁止命令を出し、手のつけようのない状況になってきました。

(画像1:シーロム通りに配備された装甲車。合計6台が確認できた)


外出禁止命令が出る直前、首都圏バス公団(BMTA)は直営の赤バスと急行バス全路線の運転を中止しました。民間委託バスは運行を続けているものの、帰宅の足を失った市民が数少ないバスに殺到して混雑となっています。

(画像2:19日夕方、王宮前広場で運行を続けていたバスに乗り込む市民)

一方で午後4時過ぎ、残っていたUDD軍戦闘員がセントラルワールドに放火。さらにタイ証券取引所とバンコク銀行のクロントイとマリノンタワーの両支店(どちらもクロントイ区)が焼き打ちされたといいます。セントラルワールドは南側の高級デパート「ZEN@centralworld」部分で火の手が上がり、4階まで延焼して建物が倒壊する可能性が出てきました。

(この項、デューク山内さん/ディンデン区 からの投稿です)
焼き打ちにあった場所をすべて見てきました。バンコク銀行マリノンタワー支店は陸軍が取り戻しましたが、バンコク銀行クロントイ支店は既に全焼。午後6時の時点ではタイ証券取引所が消防の手のつけられない状況になっていて、このまま全焼しそうです。