2010年6月12日土曜日

バン銀「専用」のスマートカードに気をつけろ!!

 バンコク銀行(BBL)では、従来のATMカード「バルアンカード」に代わって、タイ初となるICチップが埋め込まれたVISAデビットカード「Be1st Smart(ビーファーストスマート)」を発行しています。しかし、このカードには他のカードと大きな違いがあります。

(画像1:Be1st Smartカード。表向きには普通のカードとそんなに違いはないように見えるが…)


 その違いとは、タイ国内の他の銀行、および海外で使用できないということです。Be1st Smartカード1枚しか持っていないと、在住外国人には大きな支障が出てしまいます。

 Be1stSmartカードの裏には、従来のBe1stカードにあるPLUS(海外で預金引き出し可能)のマークと、ATMプール(タイ国内他行で預金引き出し可能)のマークがないのです。

(画像2:従来のBe1stカードの裏面。PLUSとATMプールのロゴがある。Be1stSmartにはこれがない)

 ということは、Be1stSmartカードはバンコク銀行のタイ国内のATM以外では使えないということになってしまいます。バンコク首都圏内や、地方でもバンコク銀行の支店に簡単に行けるならまだマシ。しかし、バン銀の支店がない僻地では、オムシン銀行(貯蓄金融公庫)やBAAC銀行(農協金融公庫)が頼みの綱になることも多く、そこで使えないというのはお話になりません。ましてや外国人バックパッカーや外こもりすとが活動資金の管理のために作ったとなれば、どこに行くかわからないだけに…

(画像3:地方住民の頼みの綱、BAAC銀行。ここではBe1stSmartは使えない)

 また、カンボジアのポイペトにあるカジノで手持ち現金をすってしまい、資金を引き出そうとしても、国境を越えた後のATMではBe1st Smartカードを入れても、お金が出て来ずに戻ってきてしまいます。タイ側のATMまで戻らないといけなくなってしまいます。

 前記事「免許証があればバン銀の口座はできる」をお読みになって、口座を作ろうと思ったあなた。ATMカードの希望を聞かれたら、必ず、従来型Be1stカードを選択するようにしてください。