2010年10月6日水曜日

狙いはラオス人!!ノンカイで大型店の競争激化

 タイとラオスの国境の町では、ラオスからボーダーパス(簡易パスポート)を使って買い出しに来るラオス人を見込んで、大型ショッピングセンターの開設ラッシュが続いてきました。両国間を結ぶ最大の交易地ノンカイは、大都市ウドンタニの存在もあって少し出遅れの気配がありましたが、競争の波は着々と迫っています。


 9月30日、卸売り専門の大型スーパー「マクロキャッシュ&キャリー」ノンカイ店がオープンしました。ノンカイ市街地からウドンタニ方向へ約5kmという不便地を選んだのは、ラオスから車で買い付けに来る個人商店経営者を見込んだもの。国道2号線が第1友好橋へ向けて分かれていく交差点から2kmと近く、ノンカイ市街地を通らずに行ったほうが速いという環境は、明らかに市街地の店舗に対する脅威です。営業時間も商店主が営業開始前に仕入れできるように朝6時から夜11時までとなっており、友好橋が開いてすぐにタイに入国すればもう開いているというのはラオスの商店主にとってこれ以上ない利便でしょう。

232 moo 12 Mittraphab Road
Phochai Muang
Nongkhai 43000

TEL +66-42-990818

 これに対し、市街地から比較的近い立地のテスコロータスノンカイ店は戦々恐々。マクロが進出する前は、ラオス人商店主にとってタイからのまとまった仕入れができる大型店はテスコロータス以外ありませんでした。しかし、テスコロータスは朝9時オープンだったため、マクロがもっと早い時間から営業すればラオスからのお客様はみんなマクロに流れてしまいます。そこで、オープン時間をマクロと同じ朝6時と、一気に3時間も繰り上げました。

(画像:テスコロータスノンカイ店にて。オープンを繰り上げた旨の告知が掲げられた)

 旅行者や一般の生活者にはマクロはどちらかというと縁遠い存在で、小売もするテスコロータスの方が知名度がありますが、競争によって利便が向上するのは良いことです。ノンカイに展開していないBigCも加えた競争は、今後さらに熱を帯びることになりそうです。

304 Moo 10 Mittraphab Road
Phochai Mueng
Nong Khai 43000

TEL +66-42-465819