2011年3月29日火曜日

東北各空港からの国際線、軒並み運休

 3.11東北関東大震災から3週間。仙台空港(宮城県名取市)は滑走路の障害物こそ除去できたものの民間航空機の発着がいつ再開できるか見当がつかない状態となっています。無事だった他の東北地方の各空港でも、国際線を中心に一時運休するところが出ており、国外脱出を検討しようという被災者は東京まで出るのも大変です。

《大韓航空(KE)》
 韓国最大手の大韓航空は、仙台にこそ就航していませんが東北では新潟に毎日1便、秋田と青森の2ヶ所にはそれぞれ週2便を飛ばしています。しかし、海外から民間機で運び込まれる救援物資の多くが成田国際空港に入っており、加えて韓国からの観光客が減っていることもあって秋田・青森線を一時運休することになりました。ただし新潟~仁川線は平常通りの運航を続けています。

(4月27日まで運航取りやめ)
 KE767 ICN1030~AOJ1245 月・水・金・日運航
 KE768 AOJ1345~ICN1655 月・水・金・日運航
 KE769 ICN1035~AXT1245 月・木・土運航
 KE770 AXT1345~ICN1615 月・木・土運航

運航継続中
 KE764 KIJ0930~ICN1145 DAILY
 KE763 ICN1800~KIJ1950 DAILY

(機材はB738 プレステージクラス=ビジネスクラス8席、エコノミークラス141席)


《アシアナ航空(OZ)》
 韓国2位のアシアナ航空は、東北だけで仙台に毎日1便と福島へ週3ないし5便を運航していますが仙台は周知の通り、福島も福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の懸念から6月30日までの運休を決めました。さらに、茨城(茨城県小美玉市)へも毎日1便がありますがこれも運休。旭川空港(北海道東神楽町)への季節運航も取りやめました。この結果、成田以北の就航地への便は現在すべて運休している形となります。

(6月30日まで運航取りやめ)
 OZ167 IBR1300~ICN1520 DAILY
 OZ168 ICN1000~IBR1200 DAILY
 OZ151 SDJ1340~ICN1620 DAILY
 OZ152 ICN1020~SDJ1240 DAILY
 OZ155 FKS1310~ICN1550 月・木・土運航
 OZ156 ICN1000~FKS1210 月・木・土運航 

《中国国際航空(CA)》
 中国国際航空は仙台に合計週5便を飛ばし、大連・周水子空港と上海・浦東空港のどちらかを経由して北京・首都空港にたどり着きます。東北地方の就航地は仙台以外になく、仙台空港の閉鎖で当然欠航となっているため、利用者は成田まで出ないといけなくなっています。

(仙台空港が再開されるまで無期限運航取りやめ)
 CA155 BJS0730~0935PVG1035~SDJ1425 水・土・日運航
 CA156 SDJ1525~1745PVG1845~BJS2135 水・土・日運航
 CA923 BJS0735~DLC0955~SDJ1325 火・金運航
 CA924 SDJ1425~1635DLC~BJS1900 火・金運航

《中国東方航空(MU)》
 中国東方航空の東北便は新潟と福島へそれぞれ週2便。3月27日からの夏スケジュールでは、新潟線を週4便に増強する予定でした。帰国を目指す在日中国人が新潟に殺到したため在東京中国大使館の指示で臨時便を出すなどしたものの、落ち着いてきたため4月以降も現在の週2便運航を継続します。一方福島線は、現時点で7月までの運休が決定。福島支店(福島県郡山市)も一時閉めて新潟、東京両支店で様子を見るとしています。

運航継続中
 MU295 PVG0925~KIJ1300 水・土運航
 MU296 KIJ1400~PVG1600 水・土運航

(機材はエアバス320 ビジネスクラス8席、エコノミークラス150席)

(7月31日まで運航取りやめ)
 MU781 PVG0930~FKS1310 木・日運航
 MU782 FKS1400~PVG1630 木・日運航