2011年6月8日水曜日

マレーシア航空がワンワールド入りへ

 マレーシア航空(MH)は7日、国際航空連合「ワンワールド」への加盟を目指すことを決めました。シンガポールで開催中のIATA(国際航空運送協会)総会の席上、合意に達したと幹事社のアメリカン航空(AA)から説明があったものです。2012年中の加盟が実現すれば、ワンワールド加盟社は現在準備中のキングフィッシャーエアラインズ(IT、インド国籍)を含め全部で14社になります。


 マレーシア航空は同根のシンガポール航空(SQ)がスターアライアンスに加盟した後も、今日までどのアライアンスにも所属せずに営業を続けてきました。マレーシア国内線でAirAsia(AK)に路線を移譲するなど一時は経営不安説が指摘されたこともありました。ようやく経営改善の道が見え始めたところへ2010年秋、ガルーダインドネシア(GA)のスカイチーム加盟決定という報道がなされます。マレーシア航空では旧ノースウエスト航空(NW)の時代から続けていたデルタ航空(DL)との提携の先行きが不透明になると判断。噂されていたスカイチーム加盟を見送るとともに、スターアライアンスもSIAの絡みで無理だとして、ワンワールド加盟へと舵を切った模様です。

 加盟推薦状はカンタス航空(QF)が作成したといい、これをアメリカン航空とキャセイパシフィック(CX)が保証する形を取るとみられています。

 マレーシア航空ではANA(NH)と長年、コードシェア運航やマイレージの相互加算などの提携を続けてきましたが、ワンワールドへと舵を切ったことで1年以内に解消し、既にメンバーとなっている日本航空(JL)と提携を組み直すことになります。しかし、MH便は成田国際空港では日本航空と同じ第2ターミナルを使用しており、インフラ面での利便は全く変わりません。