2012年3月14日水曜日

名阪甲特急が津に停車、関空接続も改善

近畿日本鉄道(大阪市、東証1部上場)は20日に予定しているダイヤ変更(他社の改正に相当)で、50年以上に渡り看板列車の地位にあった名阪甲特急を途中の津駅(三重県津市)に停車させ、ノンストップ運転を終了することになりました。これにより、津駅発着で大阪方面を結ぶ近鉄特急の本数が増え、三重県内各地から関西国際空港へ向かうビジネスマンの流動も大きく改善します。

名阪ノンストップ特急は、近鉄名古屋駅(名古屋市)と難波駅(大阪市)を互いに毎正時に発車し、片道2時間で結んできました。しかし、似たような形の特急列車を大阪と京都の間で運行してきた阪急電鉄と京阪電鉄(いずれも大阪市)が、この10年ほどの間に途中停車駅を増やす改革を行い、両社に比べて4倍の距離を走る近鉄名阪特急にも、通過となる三重県に配慮するよう求める声が挙がるようになりました。近鉄では古くから両都市を毎時30分に発車する名阪間特急を「乙特急」と呼び、奈良県や三重県内の主要駅にも停める形で運転。ノンストップ特急も、難波を19時以降に発車する列車は津に止めるなどの策を打ち出してきましたが、時代の波には勝てず、2012年3月のダイヤ変更で、三重県の県庁所在地でもある津に全列車を停車させる措置を取ることにしました。

改正では、名阪甲特急は津駅で鳥羽・賢島方面を結ぶ名古屋~伊勢間乙特急に接続。両列車を乗り換えることにより、名伊乙特急の停車駅である白子(三重県鈴鹿市)、四日市(三重県四日市市)、桑名(三重県桑名市)の各駅や、四日市・桑名で接続のある近鉄内部線、湯の山線、三岐鉄道北勢線、養老鉄道線(旧近鉄養老線)への利便が大幅に向上します。

董事長ふくちゃんは四日市市に住んだことがありますが、近鉄四日市駅から難波への直通は日中60分間隔で運転される名阪乙特急しかなく、名伊乙特急や急行では中川(三重県松阪市)での乗り換えが必要。甲特急は夜の大阪発を津で乗り換える以外、縁がありませんでした。改正で津駅では大阪直通特急を利用する機会が1時間1本から2本に増え、甲特急接続ができるようになる四日市や白子でも中川乗り換えと合わせ、1時間に3本程度まで乗車機会が増えます。そうなれば、難波駅で南海空港特急『ラピート』に乗り換えて関西空港へ向かうのも、さらに容易になる訳です。関空発の国際線だけでなく、関空をハブにしているLCC、Peach(MM)も三重県からの集客で優位に立てます。