2012年3月22日木曜日

KLM台北線が直行化、バンコク減便

KLMオランダ航空(KL)は、バンコク経由で運航してきた台北線を直行に切り替え、さらにマニラ線を従来の直行から台北経由に切り替えると発表しました。チャイナエアライン(CI)のスカイチーム加盟によるアライアンス内調整が理由で、これによりKLMは戦前の南回り欧州線しかなかった時代から実に80年以上に渡って維持してきたバンコク以遠の東北アジアルートを撤退することになります。

《アムステルダム発3月24日、台北・バンコク発3月25日のフライトをもって取りやめ》
KL877 AMS2045~1310+1BKK1420+1~TPE1845+1 DAILY
KL878 TPE1955~2235BKK2359~AMS0554+1 DAILY

アムステルダム発3月25日、台北・バンコク発3月26日から有効》
KL807 AMS2040~1445+1TPE1555+1~MNL1815+1 DAILY
KL808 MNL1940~2200TPE2310~AMS0610+1 DAILY

(機材はB772ER ワールドビジネスクラス=スーパービジネスクラス35席、エコノミークラス283席)

 チャイナエアラインは、以前からバンコク経由アムステルダム行きのCI065、066便を運航しています。にもかかわらず、似たような時間にKLMは同じくバンコク経由のKL877、878便を飛ばし、バンコク~台北間の営業も行ってきました。この結果、バンコク~台北桃園間に毎日1便を飛ばしていたタイエアアジア(FD)が昨年3月の春スケジュールで運休に追い込まれてしまいました。ところが、KLMとエバー航空(BR)はタイエアアジアの台北線を潰そうとして燃油サーチャージを除けばLCC並みと言ってもいい激安運賃を出し、乗客こそ確保したものの採算を取るのに必要な体力を逆に消耗していました。

KLMはエールフランス(AF)と共にスカイチームの重要メンバーであり、チャイナエアラインも昨年6月にスカイチーム入りしたいわば「同志」。メンバー社同士の相討ちを避ける戦略で、チャイナエアライン便を存続してKLMは直行に切り替え、バンコクからの以遠権営業を取りやめることにしました。

一方、マニラ線は直行便を運航してきたものの燃料高騰の煽りを受けて、さらにフィリピン政府が課している特別税の負担が重くのしかかってきました。このためマニラから出発する乗客の枠を減らすべく、台北経由として両都市から欧州圏へのお客様を乗せロードファクターと運航コストの改善を狙います。同時に、経由便の以遠区間における経営体力消耗を回避するべく、台北~マニラ間の以遠権営業は行わないとも発表しています。

ただし、KLMはバンコク経由台北線以外に、バンコク止まりの直行便を毎日1便運航しており、こちらは存続。従って完全に撤退する訳ではありません。

《3月25日から有効》
KL875 AMS1750~BKK0935+1 DAILY
KL876 BKK1220~AMS1850 DAILY

(機材はB772ER ワールドビジネスクラス35席、エコノミークラス283席
またはB773ER 
ワールドビジネスクラス35席、エコノミークラス390席

バンコクの旅行会社では、「さよならKLM台北3日間」というパッケージツアーが売り出されており、燃油サーチャージなど全部込みで10,900Bt.という超破格値が出ました。