2012年6月28日木曜日

東京発深夜の成田空港リムジン登場

京成バス(東京都墨田区)と成田空港交通(千葉県成田市)は、7月3日のジェットスタージャパン(GK)営業開始に合わせて、従来よりも安い運賃で成田国際空港とJR東京駅前を結ぶリムジンバス「東京シャトル」の運行を開始します。ジェットスターが早朝6時台発の便を運航することにしているため、都内を深夜に出る便も設定。空港周辺のホテルで前泊する必要がなくなります。

成田空港と東京都区内を結ぶバスは、リムジンバス(正式社名:東京空港交通、東京都中央区)の独壇場で、運賃も片道3,000円と他の都市間高速バスよりも高めに設定されています。京成バスでは、東京発分についてコンビニ端末や日本国内の旅行予約サイトと提携して販売することで低価格を実現。ジェットスターやエアアジアジャパン(JW)のプロモーションなどで相当先の予約が確定している乗客には、1ヶ月前までの予約購入片道1,000円とする政策を取ります。1ヶ月前を逃しても、前日までに購入が完了すれば1,500円で、リムジンバスの半額。当日飛び乗りも2,000円で、リムジンバスと比べて1,000円もお得になります。
ただし、ジェットスタージャパンAirAsiaグループのHP、コールセンター経由で予約した場合は、航空券と同時に購入することを条件に1ケ月前を過ぎても片道1,000円で販売します
一方で成田発は予約ができず、当日売りだけとなるもののこちらも2,000円で、リムジンバスよりも安いことを売りにします。
 
なお9月30日までは、予約時期に関係なく当日飛び込みでも大人・こども同額の一律800円とする「デビュープライスキャンペーン」を行います。

ジェットスターが7月9日から運航を予定している早朝便に乗るには、これまでなら

1.前夜から成田空港周辺のホテルに泊まる
2.最終電車で成田駅に入り、空港の開門時間まで待ってタクシーを飛ばす
3.マイカーで成田空港に乗りつける

のいずれかしか選択肢がありませんでした。このため成田空港会社では、6月21日に発行したプレスリリース「LCC国内線就航に伴うターミナル運用について」の中で、

「早朝の公共交通機関については東京都心と成田空港を結ぶ高速バス運行を
バス会社が実現に向けて計画を進めているところです」


と説明、リムジンバスと京成グループにバスの運行を打診した事実を認めていました。その結果、京成バスが東京線に新規参入する形で今回の運行開始を決め、一方でリムジンは深夜の増便を当面見送る結果となりました。

また、成田空港会社ではLCCが暫定的に入居する第2ターミナル内に宿泊施設を設けないこととしているため、東京を深夜に出る1便について、空港手前で約1時間の仮眠時間を設け、乗客が空港内や周辺で前泊地を取らなくてもよいようにします。
ちなみに3日の運行開始時には、この便は約2時間の仮眠時間を取って午前5時にターミナル入りしていましたが、9日(月)からはジェットスター早朝便のチェックイン開始に合わせて開門時間が午前3時30分に早められるため、午前4時のターミナル入りが可能となるものです。

《7月3日から有効》


東京駅発成田空港発
1時30
5時00
6時00
7時00
8時0000
9時0000
10時0000
11時0000
12時00
13時0000
14時0000
15時
00
16時0000
17時0000
18時0000
19時0000
20時0000
21時
00
22時
00
23時
15

★東京駅発1時30分の便は空港手前の駐車場で約1時間待って4:00に第2ターミナル入り(この間車外に出ることはできません)。また第2ターミナル1階のバスターミナルで約2時間休憩した後第1ターミナルまで運転されます。