2012年8月2日木曜日

「蒲田飛ばし」解消の裏で…

京浜急行電鉄(東京都港区、東証1部上場)は、10月21日に実施する全線白紙ダイヤ改正の概要をまとめ発表しました。改正では京急蒲田駅(東京都大田区)を中心に本線の大田区内全線と空港線の4分の1強が高架線に変わり、空港線電車の増発が可能になるのですが、羽田空港から品川・都心方面への電車のほとんどが快特に変更されるため、空港線内の途中駅から都心方面への通勤客と、エアポート急行が停車している大田・品川区内の3つの駅を利用されている方にとっては羽田空港の間で一部時間帯を除き乗り換えが必要となり、実質改悪になってしまいます。

(前記事「京急空港線『蒲田飛ばし』解消へ」の続きです。2分割の2本目となります)

空港線内の途中駅(糀谷、大鳥居、穴守稲荷、天空橋=いずれも東京都大田区)では1時間当たりに利用できる本数こそ上下6本で変わらないものの、 全列車が横浜方面に直通してしまうため、品川方面や泉岳寺から先の都営地下鉄浅草線、京成線方面へは京急蒲田駅で乗り換えが必要になってしまいます。朝ラッシュ時は一部、品川方面からのエアポート急行羽田空港行きが設定されますが、途中駅から都心方面へは1993年以前の体制に逆戻りする形。

ちなみに、糀谷駅では電車以外にJR京浜東北線蒲田駅から来る羽田京急バス(東京都大田区)の[蒲31]が1時間に6本あり、大鳥居駅では[蒲95][森21]も加わって1時間あたり10本の羽田空港行きバスが利用できるので、両駅の地元である大田区西糀谷・萩中から羽田空港方面へは下手をすればバスの方が有利になることすらあります。

また、エアポート急行が京急蒲田駅から本線に入った後に停車していた、平和島(東京都大田区)、立会川、青物横丁(東京都品川区)の3つの駅からは空港線への直通電車が激減特に品川区内の2駅からは普通電車で京急蒲田駅に出て快特か横浜方面から来るエアポート急行に乗り換えないと、羽田空港に行けなくなります。京急では史上初となる品川~蒲田間のみ運転の普通電車を日中1時間当たり3本設定しますが、京急蒲田駅での乗り換えがあることに変わりはありません。
さらに、この3駅のうち平和島と青物横丁は特急停車駅に指定されているものの特急はラッシュ時のみの運行です。急行停車駅指定の立会川も含め、午前10時から午後4時までは普通電車しか止まらなくなり、実質格下げと言ってもおかしくありません。

一方、川崎・横浜方面へは直行利用できる電車が倍増します。京急川崎駅(川崎市)の場合、電車1時間6本に加えて羽田京急バスの[空51]が1時間2本あり、蒲田で乗り換える快特も含めれば1時間12~13本と、待たずに移動することができます。京急鶴見駅(横浜市)でも、バスこそないものの電車1時間あたり10~11本が利用でき利便はほとんど変わりません。