2012年10月2日火曜日

「ANAスクエア」閉鎖決定!市内カウンターが全滅

ANA(NH)は、東京・汐留の本社が入っているビルにある市内カウンター「ANA SQUARE」(ANAスクエア)を2013年3月29日(金)限りで閉鎖すると発表しました。これにより、1990年代には日本の主要都市にあったANA市内カウンターはすべて姿を消すことになります。

ANA SQUAREは2003年、東京駅八重洲口前(東京都中央区)のヤンマービルにあった市内カウンターを移転する形で誕生しました。当時はインターネット予約(ANAチケットレスサービス)の利用が現在ほど高い割合になっておらず、市内カウンターの重要性がまだそれなりにありました。AMC Edyカードもまだ出始めで、Edy電子マネー特典への引き換えがANA SKY KIOSK(自動サービス機)以外では難しい状況でした。

ところが、2000年代後半に入るとAMC特典でのEdy引き換えが会員個人所有のパソコン(Felica互換電子マネーカードリーダーライター『Pasori』の所持が必要)や、提携コンビニのマルチメディア端末でできるようになり、搭乗直前のあわただしい時にSKY KIOSKを操作してという面倒は解消されました。

航空券でもANAチケットレスサービスと共にスキップサービスを導入し、法人向けで最後まで紙の航空券が残った回数割引運賃も企業向けオンライン予約システム「ANA@desk」と専用運賃『ビジネスリピート』『出張@割』を投入したことで廃止。2008年4月、国内線航空券はeチケットに完全統一されました。国際線も形式こそ国内線と違うもののeチケットに原則統一(北米大陸発券など一部の例外を除く)、紙の航空券を出す必要がほぼなくなり、航空券の紛失再発行という市内カウンターの重要な業務が事実上失われました。

この結果、市内カウンターの業務はAMCの特典として発行されるクーポン『ANAご利用券』を使った航空券の発券や、株主優待割引、スターアライアンス世界一周など特殊な割引運賃の発券に事実上限られ、2010年3月、ANA SQUARE以外の市内カウンターはすべて閉鎖されてしまいました。それから3年を経て、伊東信一郎社長兼CEO以下最高幹部は

「ANA SKY WEB(ホームページ)や電話でも市内カウンターを置くのと同等のきめ細かいサービスができるようになった」

と判断。ANA SQUAREもその時が来ればリストラ対象になり得ると考え、決して聖域にすることなく閉鎖を決断した訳です。

《今後の対応》
紙のクーポンで発行された『ANAご利用券』で国際線航空券を発券するときは、通信販売での利用が可能です。搭乗日の2週間前までに電話で予約を済ませ、支払いに必要な『ご利用券』をANAに簡易書留郵便で発送する形を取ります。

『ANAご利用券』を国内線航空券の発券に使う場合は、各就航地の空港カウンターで対応が可能。IHG・ANAホテルズ(旧全日空ホテルズ)、ANAデューティーフリーショップなどの対面販売では従来通りの利用ができます。
なお、ANA SKY WEBでの予約・決済に使う場合は『ご利用券』ではなく、ANA SKYコインに引き換える必要があります。

特殊な割引運賃のうち、国内線の身体障害者割引は予約案内センターの電話で対応。ご本人が電話することができない重度の障害者の方には、ANA専用代理電話サービスが提供されています。

スターアライアンス世界一周、サークル運賃、エアパスはスターアライアンスワールドワイドサイトのBook&Flyで旅程の作成と予約、オンライン決済ができます。

ちなみに日本国外のANA市内カウンターについては当面現状通りとする方針ですが、香港支店では9月28日限りで市内カウンターの営業を終了しています。