2012年12月24日月曜日

インドビザ再入国制限廃止も中印対立の影響が…

インド外務省は、観光ビザで入国する外国人に課していた再入国に関する規制をこの度撤廃しました。マレーシアとタイからインドへの国際線を持っているAirAsiaグループ(AK/FD)がホームページで明らかにしたものです。

2011年に導入されたこの規制は、日本やタイなどの大使館、アプリケーションセンターで発給される有効期間6カ月のマルチプルエントリービザであっても、一度出国してしまうとその後2ヶ月間はビザの有効期限が残っていても再入国できないというものでした。どうしても2ヶ月以内の再入国が必要な場合は、旅程表と全行程のeチケット領収書を添えてリエントリーパーミットを事前に申請する必要がありました。
また、帰国していてもビザの期限満了後6ヶ月以内に再度ビザを申請するのであれば、アプリケーションセンターでの処理だけではダメで、大使館本館に行って領事部職員による面接を通過して、ようやく発給されていました。

リエントリーパーミットを持たずにコルカタやデリーから入国後、バラナシ、スノウリ経由の陸路でネパールに入ると、折り返してインドに戻る時に国境でトラブル発生となり、審査官にワイロを払って何とか入国したケースや、最悪カトマンドゥに戻り航空券を買い直して帰国せざるを得なくなった人もいました。バックパッカーはもちろん、諸外国や航空会社からの抗議も非常に多かった模様で、インド政府はほとんどの国からの旅行者について2年ぶりに規制を撤廃、マルチプルエントリービザは有効期間中、何回でも自由に出入国できることになりました。

ただし、中国国籍者については今回の規制緩和の対象外となります。国務院外交部(日本の外務省に相当)が新たなデザインで発行した護照(パスポート)で、中国とインドの国境紛争地域をすべて中国領と表現する地図を掲載したためインド政府関係者が激怒。逆に紛争地域をすべてインド領とした地図を付けたビザシールを発給したといいますが、この影響がどうやら悪い方向に出てしまったようです。

また中国国際航空(CA)日本支社によりますと、中国の各都市発の航空便でデリー・インディラガンジー空港に到着した後、カトマンドゥ行きの飛行機に乗り継ぎがある方は、国籍に関係なくチェックインの時にインドビザがないと搭乗拒否するとのこと。同日乗り継ぎであっても否応なしです。

日本国籍者であればデリー到着後のビザオンアライバル(US$60+写真1枚)でもOKなのですが、中国国籍者がビザを要求されているため、指示に従わなければなりません。インドには観光ビザとは別にトランジットビザ(有効期間15日)の制度がありますが、これが徹底されたという訳です。現地での乗り継ぎの際にも一旦荷物を引き取った上で再度チェックインさせられるようになったといいます。

もっとも日本人の場合、カトマンドゥへはバンコク乗り継ぎのタイ国際航空(TG)やネパール航空(RA)、あるいはクアラルンプール乗り継ぎのAirAsiaX(D7)で入られる方が多いのですが、満席が続いて上海や北京経由でデリーまでの航空券しか手に入らないとなった時には、注意が必要です。