2013年6月1日土曜日

石垣島から初の国際定期便就航!飛龍の代替になるか?

復興航空(GE=TNA 台北市、台湾証取上場)は、これまでチャーター便での運航を積み重ねてきた台北桃園~石垣(沖縄県石垣市)線を定期便に格上げしました。今年3月に開港したばかりの「南ぬ島(ぱいぬしま)空港」こと新石垣空港では初の定期国際線就航で、2007年に運航会社の倒産で消滅した海上航路(前記事「クルーズフェリー飛龍が運航停止」参照)の代替としての役割も期待されています。

GE685 ISG1610~TPE1610 木・日運航
GE686 TPE1325~ISG1520 木・日運航

(機材はエアバス320 ビジネスクラス12席、エコノミークラス138席)

この路線は、2011年の日台間オープンスカイ化直後に運航開始が申請された路線のうち、最後まで未就航で残っていたものです。3月7日の新石垣空港開港を受けて、正式に就航が決まったとみられています。

台北駐日経済文化代表処(在東京台湾代表部、東京都港区)は、2010年から運航してきたチャーター便が一昨年の66回から昨年は86回にまで増え、週2便以上の定期運航を行えるだけのメドが立ったと判断したと伝えています。

一方、台北で発行されている朝刊紙中国時報の単独インタビューに応じた復興航空本社の徐以聡総経理(日本の執行役員に相当)は、

「日本から当社定期便で桃園空港に到着後、バンコクやシンガポールへ乗り継ぐお客様もかなりの数に上る。石垣は当社が初の定期国際線なので、乗り継ぎによる新たな観光需要の創造にも期待している」

と述べました。しかし、現在のスケジュールでは石垣島からバンコクへは同日乗り継ぎ不可能。バンコクから石垣も、桃園空港で12時間以上待つ必要があります。このため将来的には乗り継ぎに便利な時間への変更が求められます。

また、国営中央通信によりますとチャイナエアライン(CI)の子会社、華信航空(AE、日本名マンダリン航空)もチャーター便の定期化を検討しているといいます。この便は現在、クラブメッド石垣島(沖縄県石垣市)への海外からのアクセス専用となっており、宿泊客以外は乗れませんが、チャイナエアラインでは7月以降日本発を含めた一般客の搭乗ができるように営業を始めたと伝えられています。