2013年8月26日月曜日

「愛犬と一緒の旅」がますます難しくなる

タイ国際航空(TG=THA チャトチャック区、SET上場)は今日8月26日から、機内(客室)への動物の持ち込みをほぼ全面的に禁止する措置を取ります。乗客と共に機内に入れるのは、身体障がい者の活動をサポートするため特別に訓練された犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)に限られ、しかも事前にTHAI本社(チャトチャック区)に連絡して許可を受けることが必要です。

従来は、短頭種と呼ばれる高温多湿に弱い犬を貨物室に預かった場合、輸送中に犬が死んでしまう恐れがある(前記事「航空機に乗せられないイヌがある」参照)として、機内持ち込みが例外的に認められていました。しかし、機内で吠えた場合にうるさいとの苦情が絶えないこと、衛生面の問題があること、長時間のフライト中にエサをやるなどの面倒を客室乗務員が見続けるのは大きな手間がかかるなど、あらゆるリスクを総合した結果、他の主要航空会社と同じ貨物室での預かりに一本化するべきとの判断に至ったようです。

(画像2:ブルドッグは飛行機で運びにくいイヌの代表格。写真協力:天才プロデューサーさん/ワッタナ区)

盲導犬・聴導犬・介助犬を機内に入れる必要がある場合は、THAI本社コールセンター(02-356-1111)か最寄りの支社でリコンファームが必要です。リコンファームの際に申請をして、THAI本社旅客部の許可を受けなければなりません。日本で手続きする場合は土曜・日曜・祝日を除いた2営業日前まで、バンコクでの手続きの場合は出発の48時間前までに連絡をして手続きを始めなければいけません。

なお、2009年6月5日付貨物部通達で受託が停止になった短頭種犬については、現在でも規制解除の見込みが全く立っていません。このため、機内持ち込みができなくなる次の種類のイヌは、THAIの定期便で送ること自体できなくなります

・ボクサー
・シーズ
アメリカンスタッフォードシャーテリア
・スタッフォードシャーテリア
・ボストンテリア
・ブルテリア
・キングチャールズスパニエル
・チベタンスパニエル
・ブリュッセルグリフォン
・チャウチャウ
・パグ
・ダッチパグ
・チャイニーズパグ
・チン
・ペキニーズ
・ブルマスティフ
・ラアサプソー
・シャーペイ 
・ブルドッグ
・フレンチブルドッグ

これらの種類をどうしても運ばなければいけない場合、規定のガイドラインに沿った準備をすることを条件に通年受け入れが可能なユナイテッド航空(UA)に選択肢が事実上限定されてしまいます。