2013年9月2日月曜日

ラチャダのロビンソンデパート、統合で閉店

地場小売り最大手セントラルグループで、中高級デパート『ロビンソン』を運営している『ロビンソンデパートメントストア』(ホイクワン区、SET上場)は、基幹店の一つだったラチャダピセーク店(ディンデン区)を閉店、同じラチャダピセーク通りにあるラマ9世店と統合しました。

(画像1:閉店からもうすぐ半年。再開発を待つロビンソンラチャダピセーク店跡)

ロビンソンという百貨店ブランドは日本やアメリカにもありましたが、これらは全くの別物。タイのロビンソンは、シンガポールで創業した『Robinson & Co., Ltd』と提携する形で立ち上げられたものです。

ラチャダピセーク店は1993年にオープンし、東急百貨店(現在のサイバーワールドタワー)、カルフールラチャダ(現・BigCエクストララチャダピセーク店)、ジャスコ(2010年に閉店。前記事「イオンの深夜スーパーがバンコク中心部に進出」参照)と共にラチャダの一角をバンコク首都圏有数の大規模商業地として発展させてきました。2004年にはMRTブルーラインタイカルチャーセンター駅が開通し、さらに賑わいを見せていました。

(画像2:2012年9月撮影のロビンソンラチャダピセーク店)

ところが、セントラルグループの商業施設開発部門を担当する『セントラルパッタナ』(パトゥムワン区)は、隣のラマ9世駅前、ちょうどフォーチュンタウンのすぐ向かいに『セントラルプラザ・グランドラマ9』をオープンさせます。ロビンソンはセントラルプラザに入居し、ラチャダピセーク店も存続して相乗効果を狙おうとしましたが、この構想に地主側が反発。ラチャダ店の敷地の賃借契約が更新できなくなり、やむを得ずラマ9店に統合することにしました。ラチャダ店にあった本社は今年3月13日付でセントラルプラザグランドラマ9の事務所棟に移転、続けて店舗も3月25日限りで閉店、退去となりました。

ロビンソンラチャダピセーク店に併設されていた事務用品販売のオフィスメイトもセントラルラマ9に移動。タイパニ(サイアムコマーシャル)銀行ラチャダピセーク通り支店は営業を終了、サイバーワールドタワー・BigCラチャダ両支店が事実上その機能を引き継いでいます。