2014年1月17日金曜日

「東急×ANAカード」発行開始もSFCにはなれない

ANA(NH、東京都港区)は、東京急行電鉄(東京都渋谷区、東証1部上場)との初のコラボレーションとなる『ANA TOP&ClubQ PASMO MasterCard』(通称:TOKYU×ANAカード。Traveler's Supportasiaでも以下この通称を使用します)を発行すると発表しました。2月17日(火)から会員の募集を開始します。

ANAでは、同じ関東で大手私鉄の一角をなす東京メトロ(東京都台東区)と提携してすでに発行されている『ANA To Me CARD PASMO』(通称ソラチカカード)が一定の成功を収めたと判断、PASMO提携の第2弾となるカードの発行パートナーを探していました。一方、東急電鉄は、旧日本エアシステム(JD)の筆頭株主だった縁で従来は日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)との関係を重視してきましたが、会社更生法適用を申し立てる直前の2010年1月14日付で保有していたJAL株をすべて売り払い、ANAとも対等に渡り合えるようになりました。TOKYU×ANAカードというのは、以前なら考えられなかった組み合わせであり、時代の変化を彷彿とさせます。

カードの設計は、ソラチカカードをベースに、発行会社を三井住友カード(東京都港区)、国際ブランドをMasterCardにそれぞれ変更した上で、東急グループのポイントカード『TOP&』(トップアンド)を追加。東急百貨店(東京都渋谷区)で上得意扱いを受けられる『ClubQ』(クラブキュー)もセットされます。なおTOP&ClubQについては、東急カード(東京都渋谷区)が三井住友カードにライセンスを与える形となります。

従って、PASMO部分では定期券のセットができるほか、『JALカードTOP&ClubQ』と同様に、マイルをTOKYUポイントに変換してPASMOへチャージすることもできます(前記事「JALカードのマイルをJALカードSuicaにチャージする」参照)

しかし、TOKYU×ANAカードには、事実上唯一と言っていい欠点があります。カードのグレードが一般カードのみのため、ワイド以上のグレードが必要なANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)にアップできないという点です。三井住友カードでは、VISAとMasterCardの2枚持ちは認めていますので、TOKYU×ANAカード1枚しか持っていない会員がAMCプラチナ基準を達成した場合は、同じ三井住友カードが発行しているSFC VISAカードを作ればお手持ちのTOKYU×ANAカードはそのまま使えます。