2014年4月10日木曜日

史上初!公団バスが都市間路線に就役

コンソン(特急バス公社、チャトチャック区)は、バンコク・モーチット2発着路線で最も短い[901]アユタヤ線と2番目に短い[904]サラブリ線を首都圏バス公団(BMTA、ホイクワン区)に事実上移管する模様です。公団では、8管区営業所モーチット支所(チャトチャック区)が担当となり、オレンジ色のエアコン(市内急行)車両で運行開始する準備を整えました。
[904]は、モーチット2からウィパワディランシット通り、パホンヨーティン通りを経由し、従来の公団バスの北限だったタマサートランシット(パトゥムタニ県クロンルアン郡)を越えてさらに北上します。ナワナコン工業団地の先のワンノイ(アユタヤ県)で国道32号線と別れて北東へ。アユタヤ県東部からサラブリ県に入り、サラブリ市の中心にある公社バスターミナルが終点です。

この区間は、元々公社バスが多頻度運行していましたが、[21]コラート線などイサーン各地へ向かう2等バスをサラブリで降りるタイ人客も多く、両都市間に限れば過当競争になっていました。加えて、2009年頃からバンコク首都圏内発着の中長距離ロットゥー(都市間特急扱いのミニバン)を公社の全面的な管理下に置いたことにより、公社はバンコクから200km程度までの近距離のバスをロットゥーで代替できるようになったと判断。片道100kmしかないバンコク~サラブリ線から撤退することを決めました。

しかし、公団はランシット以北の工業団地に通う地元ワーカーの需要が多いという点に目をつけ、[901][904]両路線への参入を検討していた模様です。そして、公社が撤退するこのタイミングで移管を受けることになったと見られています。