2014年6月11日水曜日

一挙に20県の外出禁止命令解除決まる

平和秩序評議会(NCPO)は10日夜9時10分から軍営チャンネル5テレビ(TTV5)を通じて発表した布告で夜間外出禁止命令の対象地域を大幅に縮小することを決定しました。

今回、外出禁止が解除されるのは北部北方から南部まで、主要な大都市のない県を中心に全部で20県に上ります。

《北部北方》
・メーホンソン県(全郡)
・プレー県(全郡)
・ナーン県(全郡)

《北部南方》
・ウタラディット県(全郡)
・スコタイ県(全郡)
・ターク県(全郡)


《中部》
・トラート県(既に解除済みのコチャン郡を除く全郡)
・チャンタブリ県(全郡)
・ラヨーン県(全郡)
・カンチャナブリ県(全郡)
・ラチャブリ県(全郡)
・ペッブリ県(既に解除済みのチャアム郡を除く全郡)

《イサーン》
・ルーイ県(全郡)
・サコンナコン県(全郡)
・ナコンパノム県(全郡)
・ロイエット県(全郡)
・スリン県(全郡)

《南部南方》
・トラン県(全郡)
・サトーン県(全郡)
・ソンクラー県(県都ソンクラー市とマレーシア国境のあるサダオ郡のみ)

この結果、既に実施されているプーケット・パンガー・クラビも含めて77県中22県が全域外出禁止命令の対象から外れました。

残るは主要な大都市のある県となりますが、チェンマイ県はチナワット家の出身地で未だに支持勢力が強いこと、ウドンタニ県は県内を拠点とするタクシン系(UDD)過激派の武装解除が進んでいないこと、バンコク首都圏とサムットプラカン県は反クーデター集会を抑え込めていないことを理由に、引き続き夜間外出禁止命令が適用されます。