2014年7月25日金曜日

ベトジェットも北東アジアを攻める!まず仁川へ

ベトジェットエア(VJ=VJC、ハノイ)は、北東アジアへの初めての定期路線となるハノイ・ノイバイ~仁川線の運航を開始しました。ベトナムと韓国の首都同士を結ぶ路線に格安航空会社(LCC)が参入するのは、両国を通じても初めてとなります。

《7月24日から有効》
VJ8976 HAN0145~ICN0755 DAILY
VJ8977 ICN1105~HAN1410 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

2011年に運航を開始するまでがとにかく難産だった分、立ち上がった後のベトジェットエアはそれこそ怒涛の勢いで勢力を拡大しており、わずか2年でベトナム航空(VN=HVN)に次ぐ国内2番手の航空会社に成長しました。国際線もバンコクを皮切りに順次展開しており、5月にはシンガポールへ就航。今回の韓国が3カ国目となります。

タイやシンガポールの会社は、エアバス320やB738を使った場合航続距離の関係で北東アジア、特に日本や韓国への便を飛ばすことができません。タイエアアジア(FD=TAA)は、エアバス333を使用する別会社タイエアアジアX(XJ=TAX)を立ち上げ、ノックエア(DD=NOK)も長距離部門『ノックスクート』を設立済み。Scoot(TZ=SCO)で使用しているB772ERの払い下げを受ける予定になっています。これに対してベトナムは他のインドシナ諸国と比べ地理的に有利な位置にあり、エアバス3201機種だけで北東アジアからASEAN域内までをカバーするネットワークを敷くことができます。このため、将来の日本就航への布石としてまず仁川線で実績を積むことにしたのではないかとみられています。タイエアアジアXが成田・関空への運航を開始する前に仁川を最初の就航地に選んだのと同様にお考えいただければ話は早いでしょう(前記事「AirAsiaXが日本を攻める」「バンコク発タイエアアジア『X』始動」参照)

ベトジェットエアでは今後、日本進出に必要な『外国人国際航空運送事業の経営許可』を申請するとみられ、許可され次第、日本での就航都市を発表すると予想されます。