2015年1月22日木曜日

ANA13年ぶりにKLIA再就航

ANA(NH、東京都港区)は、9.11テロ後に廃止したクアラルンプール・KLIA空港への路線を復活させると発表しました。2001年12月にバンコク経由便を廃止して以来、13年9カ月ぶりの再開で、今回は直行便となります。なお航空券の販売は1月27日(火)からスタートします。

《成田発9月1日、KLIA発9月2日から有効》
NH815 NRT1720~KUL2335 DAILY
NH816 KUL0700~NRT1500 DAILY

(機材はB788 ビジネスクラス42席、エコノミークラス198席)

ANAはスターアライアンス加盟前の1997年からマレーシア航空(MH=MAS)と個別に提携し、9.11テロ直後の航空需要低迷で自社運航を取りやめた後もMH運航便へのコードシェアで枠を維持してきたものの、MHがワンワールドに加盟する際に日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)と提携を組み直したため、打ち切られていました。

日本からマレーシアへスターアライアンスメンバーズだけで行こうとすると、バンコクでタイ国際航空(TG=THA)、シンガポールでシンガポール航空(SQ=SIA)、または台北桃園でエバー航空(BR=EVA)の便に乗り換えなければならず、ANAもマレーシア行きのPEX運賃『エコ割』をバンコクまたはシンガポールまでANA便利用という条件で存続させていました。しかし、AirAsiaX(D7=XAX)の成田・羽田線が好調な上、マレーシアから日本へのビザなし渡航が緩和されていること、共同事業パートナーのユナイテッド航空(UA=UAL)運航便も含めた北米大陸への乗り継ぎなどで需要が見込めると判断、自社便再開に踏み切ることにしました。

ANA・ユナイテッド両社の太平洋線から乗り継げるように、成田発は夕方とし、現地に夜間駐機して翌朝折り返すダイヤを組みます。