2015年2月15日日曜日

Peachが成田で「西からの刺客」になる!?

Peach(MM=APJ、大阪府泉佐野市)は3月29日からの夏スケジュールで、成田国際空港(千葉県成田市)を3番目の拠点空港として育成する方針を明らかにしました。既に本拠地の関空と成田を結ぶ路線はあるものの、新たに成田~福岡と新千歳の2路線を立ち上げます。

《3月29日から有効》
MM582 CTS0935~NRT1110 DAILY
MM585 NRT1455~CTS1640 DAILY

MM523 NRT0900~FUK1105 DAILY
MM525 NRT1330~FUK1535 DAILY
MM524 FUK1220~NRT1410 DAILY
MM526 FUK1610~NRT1800 DAILY

(機材はエアバス320 普通席=エコノミークラスのみ180席)

Peachは本社を置く関西国際空港が路線政策上のハブですが、昨年から2番目の拠点として那覇空港(沖縄県那覇市)を強化しており、今後は東南アジアへの国際線拡大を目指しています。成田はそれに次ぐ3番目の拠点となります。

成田空港は、Peachと同じANAホールディングス(東京都港区、東証1部上場)傘下のバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)もハブとしていますが、バニラは成田発着のリゾート路線に特化する政策を採っており、Peachとの競合は当面札幌線に限られます。また春秋航空日本(IJ=SJO、千葉県成田市)は国内幹線級の主要都市に就航していないため、競合しないのではないかと会社側では見ています。ただし、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)とは激しい競争を演じることが予想されており、羽田を発着する大手2社やスカイマーク(BC=SKY、東京都大田区)にも今後何らかの影響が及ぶと見込まれます。特に民事再生手続き中のSKYは、2012年以降自社の羽田便からLCCに転移した乗客が大手2社に比べて多かったこともあり、Peachの成績次第では会社の経営再建に影を落とす恐れもあり、動向を注視していると伝えられています。