2015年4月24日金曜日

ギャラクシーS6に神風!?ドコモSIMロック無料化の落とし穴

NTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)は、総務省のガイドライン改定に伴い従来有料で行ってきたSIMロック解除を一定の条件付きで無料とすることにしています。しかし、docomoのスマートフォンやガラケーをSIMフリー化する前に中古市場に流すと、2世代目以降の購入者がSIMフリー化することができなくなる恐れがあります。新品購入者は必ず自分でSIMロック解除をしてから、買い取りに出さないといけません。

docomoでは2011年春モデル以降のほとんどの機種について、ドコモショップの店頭で手数料3,240円を支払うことによりSIMロック解除に応じてきました。『S2』以降のGalaxy(サムスン電子)全機種、『Xperia acro』以降のソニーモバイル製品など、主にAndroid系のスマートフォンを海外で使おうというユーザーはドコモショップでの手続きを一度は経験しているはずです。

5月以降に発売される機種では、購入から6カ月経過後にWebサイトの個人ページ『Mydocomo』から申請をするか、ガラケーなど一部の機種ではドコモショップに持ち込めば無料でSIMロックを解除してもらうことができます。ただし、次のような規制があります。

・申請できるのは新品で端末を購入した本人に限る
解約済み(白ROM)端末は解約後3カ月以内に解除申請をすること

新品購入者がMydocomoから申請をするというシステムは、不便極まりありません。このシステムでは、5月以降発売されるドコモのスマートフォンを中古市場で購入しても、新品の時の購入者がSIMロックを解除していなければ、中古購入者がドコモショップに端末を持って行っても一切相手にしてもらえず、docomoのSIMでしか使えないということになる訳。特に、購入後3カ月以内で解約または他社へMNPすると、docomoがSIMロック解除の受付を開始する前に「解約後3カ月以内」の期間を過ぎることになり、SIMロックを解除できないdocomo専用端末が手元に残る結果となってしまいます。

iPhone6、6Plus、5S(アップル)はdocomoとしてSIMロック解除に応じておらず、バンコク・MBKセンターなどのサービス店で脱獄するか、リスク承知の上でSIMゲタを購入するか、どうしても日本向けSIMフリー版が欲しいユーザーはアップルストアから購入しなければなりません。

Galaxyでは、4月23日(木)に公式発売された『S6』『S6エッジ』は規制の対象外です。逆に言えばS6・S6エッジを購入希望だった方にはまたとない大チャンス。買ってすぐドコモショップに持ち込みSIMフリー化できる最後のGalaxyになるので、解除料3,240円を払っても将来的なことを考えれば十分元が取れます。

ちなみに、Zenfone(ASUS)は初代からSIMフリー版のみが販売されており、日本語にも完全対応しています。従って、端末を会社から支給されているなどの事情でSIMロック解除ができない方は、プライベートや海外用のもう一台としてZenfoneは「絶対買い」となります。特に初代のみに設定された4インチ液晶モデル『Zenfone4』は価格も1万円前後と安く、董事長ふくちゃんも愛用しています(前記事「デフォルト日本語対応の激安Androidスマホ」参照)