2016年1月19日火曜日

基幹バスBRT値上げ、6年目で本運賃に

首都圏政庁とBTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、バンコク首都圏唯一のバス高速輸送システムである基幹バスBRTサトーン~ラチャプルック線で実施してきたプロモーション運賃を1月31日(日)で終了すると発表しました。2月1日(月)からは、他の民間エアコンバスと同等の区間料金制に移行。最大で4倍近い値上げになる区間も出ます。

BRTは、首都圏政庁と外郭団体のクルンテープタナコム(プラナコン区)が、BTSに運営を委託。さらに実際のバスの運行は、民間委託バス大手のプレミアグループ(プラウェート区)に下請けさせるという複雑な権利関係になっています。このため、本来BRTの運賃は首都圏バス公団(BMTA)管理下の民間委託バス会社と同じになるはずだったのですが、開業からこれまでは首都圏政庁の政策により、プロモーションとして安い運賃になっていました。

現在は、2013年4月から続いてきたプロモーションで、全線一律5Bt.となっていますが、これを1月31日限りで終了し、翌2月1日から本運賃に移行するという訳です。例えば、BTSシーロム線に接続するサトーン駅と、大規模ビアホール『タワンデーン』のあるナララム3駅の間は、1区で13Bt.。元のプロモーションがただでさえ安すぎたので、いきなり2.6倍に跳ね上がる計算です。三菱UFJフィナンシャルグループ入りしたクルンシ(アユタヤ銀行)の本店があるワットダン駅(ヤンナワ区)までは、2区で15Bt.と従来の3倍になってしまいます。