2016年4月2日土曜日

電動スケートボードは飛行機で運べない!

昨年、欧米で一大流行となった『ホバーボード』(電動式スケートボード)。日本では、2輪立ち乗りロボットと訳するマスコミが出ており、小型特殊自動車や原付として登録・公道走行できる可能性も見え始めるなど、徐々に知名度が上昇しています。しかし、駆動源にリチウムイオン電池を使用しているため、電池周りに絡んだリスクが極めて高いとして、航空便で他国へ出荷するのは事実上不可能になりました。

IATA(国際航空運送協会、カナダ・モントリオール)は昨年12月の危険物規則書の年次改定で、ホバーボードや類似商品について旅客の手荷物として輸送することを一切禁止にしました。これを受け、各航空会社は対応に追われています。デルタ航空(DL=DAL アメリカ・アトランタ、NYSE上場)は

「お客様や従業員の安全を確保するためデルタ航空ではバランスグライダー、ホバーボード、リチウム電池を搭載したセルフバランススクーターなどを機内でお預かりすることはできません。これらの品物を機内持ち込み手荷物および受託手荷物として輸送することは禁止されています。デルタはホバーボードの仕様の確認を行いましたがメーカーによってはリチウムイオン電池のサイズや電力の詳細な情報を得られない場合がありました。これらの機器には多くの場合(アメリカ連邦)政府が機内持ち込みを認めている160ワット時の上限を超える電池が含まれます。これらの電池は稀に自然加熱し火災が発生する恐れがあります」

とホームページに記載しました。

キャセイパシフィック(CX=CPA 香港特別行政区、港交所主板上場)は

「リチウムイオン電池で作動する小型電動式の乗り物―AirWheel、ソロウィール、ホバーボード、その他の電子式自動バランススクーター、ミニセグウェイを含む―による火災の危険性を受けキャセイパシフィックおよびキャセイドラゴン(KA=HDA、旧ドラゴンエア)のフライトにおいてこれら全ての乗り物と関連付属品の機内持ち込みおよび受託手荷物としての持ち込みを禁止します」

と掲載。どうしても送りたい場合は、規則書に従って航空貨物扱いで引き受けるが事前の手続き等が極めて厳重になるとしました。

ANA(NH、東京都港区)はHPで

「電動の乗り物(リチウム電池を使用するホバーボード、電動スケートボード、セルフバランスボードなど)はお持込みもお預かりもできません」

と記述。貨物営業子会社のANA Cargo(東京都港区)も

「(例え航空貨物扱いであったとしても)リチウム電池単体での輸送はお受けしておりません。機器に同梱ないしは組み込まれた電池の航空輸送は厳しく規制されています。危険物に該当するかどうかについては電池の規格(Wh)や数量重量によりますが非該当であっても適切な方法で輸送手続きをしていただくことになります」

と説明しています。

バンコクでは、最先端の電子関連製品が集まるMBKセンター4階(パトゥムワン区)やクロントム(ポンプラップ区)などで販売している店がありますが、タイで購入したホバーボードをお土産として日本に持っていくことはできなくなりました。規定改定を知らずにスワンナプーム空港へ持っていって没収され、2万円近くが泡と消えたとFacebookに書き込んだ方もいらっしゃいます。最悪の場合、タイ・ラオス・中国を陸路縦断して上海から新鑑真号に載せるというバックパッカールートで持っていくか、タイランドポスト(郵政庁、ラクシー区)の船便小包で日本まで送らなければならなくなってしまいます。