2016年6月23日木曜日

D.D.ブックス、23年目で廃業へ

BTSシーロム線サラデーン駅駅前の雑居ビル『タニヤプラザ』で老舗として知られた日本人向けの古本屋『D.D.ブックス』(バンラック区)が、6月26日(日)限りで閉店・廃業すると発表、最後の在庫処分セールを行っています。


D.D.ブックスは1994年、タニヤプラザの3階で営業を開始。当時はインターネットが普及する前で日本語の活字に飢えていた駐在員家族や長期旅行者などに支持され、最盛期にはタニヤとスクンビット33/1(ワッタナ区)の2店舗を出していました。

しかし、インターネットや電子書籍の普及で日本から入ってくる紙の古本が次第に減少。加えてD.D.ブックスは日本語の日刊新聞を扱っていなかったため、他店との競争で不利になり売り上げも頭打ちになりました。2013年9月、スクンビット店を閉店し建物を語学学校大手のTLSグループ(クロントイ区)に賃貸。シーロム店1店舗に絞って生き残りを目指そうとしました。ですが、日本の出版不況で雑誌・書籍共に印刷部数はもちろん発行点数も減り、オーナー側は進出する駐在員家族などの日本人が増えたとしても購買層、売り上げともにこれ以上の成長が見込めないと判断。開店23年目で日本人向け古本屋事業から撤退することを決めたといいます。

(画像2:閉店直後のスクンビット店)

営業は残り4日間。文庫・単行本などの書籍は全品50%以上の割引、『G-DIARY』『アジアの雑誌』といったタイ発行の日本語雑誌は1冊20Bt.からという処分価格で、在庫一掃を目指します。

(画像3:申し訳程度に「閉店します。6月26日まで」と書いてある)