2016年7月14日木曜日

LCC史上初、バニラエアが以遠権でベトナムへ

バニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)は、日本と中華民国(台湾)の間の民間航空協定で定められている以遠権を活用し、台北桃園~ホーチミンシティ(タンソニャット)線に就航すると発表、航空券の販売を開始しました。既にある成田~台北桃園線のうち、1往復をホーチミンシティまで延長するもので、日本の格安航空会社(LCC)による中華民国台湾から第三国への路線は史上初めて、またバニラエアにとっても3番目の国際線就航国としてベトナムが加わります。

《桃園発9月14日、ホーチミンシティ発9月15日から有効》
JW102 TPE2150~SGN0030+1 DAILY
JW105 SGN0135~TPE0610 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)
台北~ホーチミンシティ線には、LCCとしてベトジェットエア(VJ=VJA、ベトナム・ハノイ)が既に就航しており、バニラエアは2社目。タイガーエア台湾(IT=TTW)、V-Air(ZV=VAX)の両台湾籍LCCが飛んでいない路線に就航することで、差別化を図ります。

東南アジアなど他地域から別の国を経由して日本へ就航するLCCとしては、ジェットスターアジアエアウェイズ(3K=JSA、シンガポール)やScoot(TZ=SCO、シンガポール)の例があります。逆に、日本籍LCCが東北アジアの国や地域から以遠権で別の国へ飛ぶことについては、Peach(MM=APJ、大阪府田尻町)がかなり前から検討していて、昨年、羽田~桃園の深夜早朝便、つまり日本国内の自社拠点になっていない都市へ行くという逆転の発想で実現、業界関係者を仰天させました。バニラエアも桃園空港を第2のハブにしようとした時点で以遠権活用が想定内に入り、2代目エアアジア・ジャパン(DJ、愛知県常滑市)も中期構想の中に入れています。

東京で編集されている業界専門サイト『Aviation Wire』は今年6月、五島勝也社長へのインタビューの中で

「(2016年度)下期に新規の国際線を2つはやろうと思っている。以遠権やアライアンス(バリューアライアンス)活用など新しいLCCのビジネスモデルを考えていきたい」

という発言を引き出していました。そのうちの1つが今回発表した桃園~ホーチミンシティ線で、もう1つは5月に発表済みの那覇~桃園線だということになります。

《那覇発9月14日、桃園発9月15日から有効》
JW189 OKA2035~TPE2110 水曜運航
JW189 OKA2110~TPE2145 水曜を除く週6便運航
JW180 TPE0610~OKA0845 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

これにより、桃園空港を発着するバニラエアの路線は成田・関空・那覇・ホーチミンシティと4路線になり、成田空港に次ぐ第2のハブとしての地位が確立します。

成田~ホーチミンシティを通しで利用するお客様は、桃園空港では機内持ち込み手荷物を持って一旦降機し、乗り継ぎエリア内のみを通過後に再度保安検査を受け、機内へ戻ります。Scootの台北経由シンガポール行きなどと同じ方法で、預け手荷物の引き取りや預け直し、再チェックインなどの手間はかかりません。