2017年4月29日土曜日

ICE2よりも高性能の新品SIMフリースマホが1万円!!

ヤマダ電機(群馬県高崎市、東証1部上場)は、自社で展開するMVNO『ヤマダニューモバイル』(旧名『YAMADA SIM』)の拡販を目指してSIMフリースマートフォン『Every Phone』(エブリフォン)シリーズを開発しました。最新のAndroid OSを搭載した新品スマートフォンが1万円台前半から購入でき、ヤマダニューモバイル以外の日本の格安SIMや海外キャリアのSIMも使用できるため、海外で現地SIMが運用できる端末を確保したい出張者やバックパッカーに最適です。

2015年12月に発売された第1シリーズは、日本マイクロソフト(東京都港区)製の『Windows Mobile』をOSに採用したため値段が高く、アプリの互換性も低かったためここまであまり売れていません。このため、今回発売された第2シリーズでは、Google(アメリカ・カリフォルニア州マウンテンビュー)の最新OS『Android7.0』に切り替え、格安端末から高級機まで取り揃えて他のMVNOや大手キャリアに真っ向勝負を挑むことにしました。

4月28日から全国のテックランド・LABI・TSUKUMO各店とネット通販『ヤマダウェブコム』で販売が始まったEvery Phoneの第2シリーズは、最安9,980円(消費税抜き)という破格値からのスタート。国内ではiPhoneなど大手キャリアの縛りがかかった高級機を使っているユーザーでも、海外SIMを使える予備機をもう1台持っておきたいという層にアピールします。

日本のMVNOでは、FREETEL(プラスワンコミュニケーションズ=東京都港区)が既にベトナムなど新興国で同様のSIMフリースマホを販売していますが、FREETELの海外専売モデルに日本の格安SIMを差すと異常動作するリスクがあるのに対し(前記事「日本ブランドのSIMフリースマホが5000円で買える」参照)、こちらは日本販売モデルなので、ヤマダニューモバイル以外の他社格安SIMを差しても問題なく動作します。従って、日本語が使えない海外製Androidスマホを現地で調達するリスクを避けたいビジネスマンにもお勧めできます。

最も安い『Every Phone EN』(ENはエントリーの略)は、クアッドコアCPU、RAM2GB、内部ストレージ16GB、5インチ液晶という仕様。MicroSIMを2枚差すことができます。カメラが500万画素級と抑えられているものの、音声通話やインターネット、LINEなど通話アプリの普段使いにはまったく問題はありません。店頭価格10,778円(消費税8%込み、ヤマダポイントを利用しない場合)。

『EN』よりも1段上のスタンダードモデルと位置付けられる『ME』(ミドルエンドの略)は、iPhone5シリーズ以降と同じnanoSIMを2枚差せるように変更され、カメラも800万画素級にアップされていて、店頭価格14,904円(消費税込み、ヤマダポイントを利用しない場合)。

また、『EN』と『ME』の中間的な性能で液晶を6インチとさらに大型化した『AC』(アクティブの略)もあり、こちらは13,824円(消費税込み、ヤマダポイントを利用しない場合)です。