2017年9月21日木曜日

au版iPhone8以降は日本国内「4G専用」

KDDI(au:東京都千代田区、東証1部上場)と沖縄セルラー(那覇市、JASDAQ上場)は、アップル(アメリカ・クパチーノ、NASDAQ上場)の最新鋭スマートフォン『iPhone8』『iPhone8Plus』を日本向けに発売しました。auでは販売する端末について順次4G LTEへの移行を進めており、iPhoneシリーズも今世代から、au 3G(CDMA2000 1X WIN)の電波に対応しなくなります。

auでは早ければ2020年を目標に3G電波を停波して、4GLTEでNTT docomoやソフトバンクと電波形式を統一したいという経営方針を持っています。au3Gの電波形式として採用されたCDMA20001Xでは、音声通話の安定性が重視されるあまり、音声通話とデータ通信の同時進行(コカレント通信)ができないという重大な欠点があります。au 4G LTEやau VoLTEではこれが解消されることから、一刻でも早く4G LTEに一本化できれば理想だとKDDIでは説明しています。

auが販売するiPhone6・6S・7ファミリーは、au 4G LTEをベースにした『au nano IC Card(4G LTE)』を使いつつ、設定アプリでVoLTEも使えるように設定することができました。しかし、iPhone8ファミリー以降はVoLTEでしか音声通話ができない新しい仕様の『au nano IC card 04(VoLTE)』を使うため、au 3Gでの通信はできなくなります。機種変更で購入する場合は、SIMカードの交換が必要となり機械代金とは別に事務手数料が3,240円かかります(キャンペーンによりau wallet プリペイドカードへのチャージで実質無料となる場合もあります)。

日本国内のApple Storeや海外などで購入したSIMフリー版のiPhone8ファミリーにau ICカードを差し込む場合も同様で、最悪の場合はauショップにICカードの再発行を依頼することになり、手数料2,160円がかかってしまいます。

なお、NTT docomoとソフトバンク版のiPhone8ファミリーは従来通り3Gでの音声通話、データ通信ができる他、au版も日本国外ではSIMロック解除の有無に関係なく、3Gでの通信が可能になっています。