2018年8月16日木曜日

パスポートの査証欄に線を引いて入国拒否された!!

(この項、清水友彦さん/クロントイ区 からの投稿です)
皆さん、福ちゃんのブログではお初にお目にかかります。12年に1号店開業後、わずか6年でタイ最大の日系居酒屋チェーンに成長させていただいた「しゃかりき432"」(クロントイ区)のワンマン小社長こと、清水でございます。

出入国のスタンプが押されるパスポートの査証欄には、せめて綺麗にスタンプを押してほしいとは、誰もが一度は思ったことがあるはず。でも、実際に査証欄に線引きをしてしまうと、相手国で入国拒否になったり最悪の場合は旅券が無効と見なされてしまっても文句を言えないというのです。今回俺は、KLIA2空港で強制送還を受ける羽目になってしまいました…

実は、しゃかりき432"は今年の2月にクアラルンプールへ店を出したのですが、マレーシアの労働省に相当する人的資源省(プトラジャヤ市)の政策変更に振り回されておりまして、7月から営業できておりません…何でも、飲食店の厨房が外国人の就労できない現場になるとかで、調理のできるマレー人スタッフを確保しなければ、再開すらおぼつかない状況になってしまいました。

ということで、現地の状況を把握するため、8月15日(水)のAirAsia(AK=AXM)891便に乗り、KLIA2空港に到着したのですが…入国審査官が俺のパスポートの査証欄を見て、おかしなことを言うのです。

「パスポートの査証欄に線が引いてあるがこれは何だ?もし貴殿が引いたなら貴殿は変造旅券を使っていることになる。ということで貴殿の入国を拒否する

なんということだ! 確かに俺はスタンプを綺麗に並べて押してもらいたいからと、査証欄にボールペンで仕切り線を書きました。が、仕切り線すらダメだというのは今回が初めてです。

「ハァッ? 何言うとんねん? 俺はこのパスポートで過去マレーシアに10回以上入っとるわ。何を今更言うつもりや!他の国でもこんなこと言われた事ないわ」

などとつたない英語でまくし立ててみたものの通じるはずもなく、スマホ渡して英語のできる従業員から説明させようにもたらい回しにされるわ、担当官もやたらと「刑務所行くか」などと脅してくるわで、埒が開かぬまま気が付いたらなんと夜9時! ついには担当官が

「寝たいならその辺で寝とけアホ」

と吐き捨てて、1日の仕事を終えて帰ってしまう有様。ここで初めて日本外務省のパスポートQ&Aというページを見て、ガックリ来ました。

「外国に渡航される際入国を認めるか否かはその国の入国管理当局の判断になります。パスポート発給当局が必要な記載をしたり各国の出入国管理当局が出入国証印やビザの貼付に使用するページ(査証欄のこと)をパスポート所持人がメモ用紙のように用いて書き込みをしますとビザ申請時や入国審査時にトラブルになることがありますのでお控えください

仕方がないのでパスポート持ってて英語もできるタイ人従業員に、この日の最終のAirAsia897便で急遽来てもらい、通訳と飯の差し入れをしてもらってひたすら平謝り。今朝一番のAirAsia890便のチケットを手配して、強制送還という形でドンムアン空港に戻ってきたのでした。この間、マレーシア滞在19時間。表面こそきれいだけど中身はホンマに怖い、マレーシアの隠れた一面を見させてもらいました。

ちなみにタイ到着後にググったところ、マレーシアでは一度の強制送還で永久再入国禁止もあり得るとのこと…俺は二度とマレーシアに行けなくなるのか!? そしてKLの2店舗はどうなるのか?近くFacebookで発表します。

(董事会から)
ジェトロ(日本貿易振興機構:東京都港区)HPの『ビジネス短信』によりますと

「今回の規制は日本食などの外国料理については当分の間対象としない」

とのことですが、しゃかりき432"のKLの2店舗が営業できなくなっているという総帥自らの発表で、早くも悪影響が出始めていることが浮き彫りになりました。

2018年8月13日月曜日

19年夏コミ以降、京浜急行バスの臨時路線が必要だ!

世界最大の同人サークルの祭典『コミックマーケット』の2018年夏開催(C94)が何とか無事終わりました。今回は3日間の開催に外国人も合わせて延べ53万人の来場者があったと主催者側が発表。増え続ける一般参加者(来場者)の足の確保と、日本一の見本市会場を全館借りてもまだ狭いと言われる会場の問題は、TOKYO2020直前のあと3回の開催では極めて深刻になりそうです。

コミケット準備会(東京都渋谷区)は、C94最終日の8月12日(日)に、未確定だった2019年の開催日程を発表しました。12月に予定されている次回の冬コミ(C95)は今回と同じ3日間開催ですが、2019年の夏コミ(C96)と冬コミ(C97)は1日延長して4日間の開催となります。また、2020年の夏コミ(C98)は時期を変更し、他の同種イベントの主催社と連携した『コミケットスペシャル』(通常は5年おき)に準じた形で開催します。

C95:2018年12月29日(土)~31日(月)
C96:2019年8月9日(金)~12日(月)
C97:2019年12月28日(土)~31日(火)
C98:2020年のゴールデンウィーク(詳細は後日発表)

これは、会場の東京ビッグサイト(東京都江東区)がTOKYO2020(オリンピック・パラリンピック)の国際プレスセンターとして全館使用されるのを前に、現在サークルブースとなっている東展示棟が使えなくなるためです。西展示棟は企業出展社用としてC95まで使われますが、C96以降、企業参加者は歩いて20分ほどのところにあるりんかい線東京テレポート駅(東京都江東区)前に新設される『青海展示棟』へ移動、C98まで現在建設中の南展示棟と合わせてサークルブースとします。

ただしこの場合でも、準備会によると1日あたりの会場面積は次回C95と比べて25%減、サークルブースだけに限れば3割減になってしまうとのことで、3日間開催のままではサークル参加(出展)を希望しながら落選するサークルが続出すること、また待機場の利用にも制限があるため混雑時の安全確保が必要になることなどから、C96と97では1日延長して4日間の開催とし、会場延べ面積の釣り合いを取ることにしたといいます。

会場への足としては、鉄道のりんかい線(東京臨海高速鉄道:東京都江東区)と新交通ゆりかもめ(東京都江東区)、そして都営バス(東京都新宿区)がありますが、どれも第三セクターか公営事業者で、民間事業者の参戦は及び腰になっていました。2013年の夏コミ(C84)から16年の冬コミ(C91)までは都営バスが定期運行を廃止した浜松町駅行きの路線にkm観光バス(東京都大田区)が参入していましたが、交通系電子マネーが使用できないという失策のために廃止となってしまい、京浜急行バス(東京都港区)が羽田空港(東京都大田区)と横浜駅(横浜市西区)、東京空港交通(リムジンバス:東京都中央区)が羽田空港への路線をそれぞれ1時間に1回程度、細々と運行するだけになりました。

一方、青海展示棟最寄りの東京テレポート駅には京浜急行バスが、JR京浜東北線大井町駅(東京都品川区)と大森駅(東京都大田区)から定期路線を乗り入れています。しかし、大井町駅へは日中1時間2本以上あるものの、大森駅発は1日4便しかありません。コミケに限らず他のイベントでも青海展示棟が活用されるならば、りんかい線の補完として京浜急行バスが臨時便を出さなければならず、早ければ次回C95で予行演習を兼ねて、C96以降は確実に、京浜急行バスのコミケ輸送本格参戦が必要と弊誌は考えます。

西展示棟や南展示棟のあるビッグサイト本体からも、第二航路トンネルと臨海トンネルを経由して、京急線平和島駅(東京都大田区)と大森駅へのバスを出すことができます。董事長ふくちゃんは、C94参加の帰りに、リムジン担当の羽田空港行きに乗りましたが、高速道路の混雑による迂回で第二航路・臨海トンネル経由となり逆に早く、快適な移動ができました。京浜急行バスもこのルートを活用できないか、喫緊な検討が必要です。

青海展示棟と西・南展示棟の間の移動についても対策が必要です。両展示棟の間はりんかい線で1駅分離れており、徒歩では20分以上かかります。酷暑が予想されるC96期間中に、熱中症患者が出ること必至の長時間徒歩移動を強いるのか、徒歩の代替が鉄道による有料移動しかないのか。もし無料シャトルバスを出すならこの時期に契約先企業の多くが休みになるであろう貸切送迎専門の東京シティ観光(東京都品川区)や中日臨海バス(三重県四日市市)などに今から交渉しなければなりません。

準備会側も公式のTwitterで

「青海展示棟の活用、西/南展示棟との移動や屋外スペースの活用など考えることは山積み

と認めています。ますます巨大化するコミケは為すことすべてがチャレンジ。コミケの挑戦に終わりはありません。

2018年8月12日日曜日

世界初!大韓航空がハンドキャリアを完全追放へ

大韓航空(KE=KAL ソウル特別市江西区、韓国証取上場)は、世界の民間航空会社として初めて、ハンドキャリー(旅客の預け手荷物枠を利用した商業貨物の緊急輸送)を全面禁止する政策を発表しました。日本のお盆とその後に控えるチュソク(秋夕:韓国のお盆)を前に、まず本拠地・仁川空港発の全便で実施し、好評なら仁川着や釜山・金海空港発着便でも実施する構えです。

日本地区本部(韓進インターナショナルジャパン:東京都港区)のHPが8月10日に更新され

「航空機の定時運航と円滑なお客様サービスをご提供するためすべての商業用物品の受託手荷物としてのお預かりは致しかねます」

と記載されました。

ここでいう商業用物品は、ハンドキャリー業者が引き受けた貨物のことを指します。ハンドキャリーは、郵便局のEMS(国際スピード郵便)や通常の航空貨物輸送でも間に合わないような超緊急の物品や書類を、個人旅客の預け手荷物枠を利用して運ぶサービスで、日本では1990年代のバックパッカーブームとともに注目され、マイレージマニアがJALグローバルクラブ(JGC)やANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)など、上級会員資格の修行を兼ねて運び手に志願する例があった他、季節労働者の副業としても重宝されてきました。

JGCやSFC、KALならモーニングカーム以上になれば、エコノミークラスでも預け手荷物枠を増やすことができ、その分、ハンドキャリー業者にとっては一人の運び手に依頼できる荷物の量が増えることになります。そのため、ハンドキャリー業者から依頼を受けて搭乗する運び手がチェックインカウンターに持ち込んだ荷物の処理に時間を要し、他の荷物の少ない乗客にまで迷惑がかかり最悪、定時(時刻表に記載の時間から15分以内)出発ができなくなる恐れがあるというのが、今回、会社側が出してきた建前です。

しかし実際は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に向けた国連経済制裁逃れの闇貿易を封じるため、あるいはそれに乗じて、日本の暴力団が絡んだ密輸ルートの根絶を狙った可能性があるのではないかと、Traveler's Supportasiaでは分析します。

大韓航空は、高麗航空(JS=KOR、北朝鮮・平壌市中区)が国際線を就航させている北京首都空港、瀋陽(中国遼寧省)、ウラジオストック(ロシア・極東沿海地方)のすべてに定期便を飛ばしているので、これらの都市で運び手が高麗航空へ乗り継ぎをすれば、運び手が持ち込んだ荷物は北朝鮮国内に入ってしまいます。

また、ハンドキャリーで運ばれる物品は航空貨物としての通関を経ないため、何も知らずに引き受けた運び手が実は麻薬類や銃火器の部品を運んでいて、経由地で見つかって厳罰になるという事例も後を絶ちません。仁川空港経由日本へのルートは、アシアナ航空(OZ=AAR)利用も含め以前から裏社会では知られていて、今回、韓国税関とKALが組んでその根絶を狙ったのではないかとも考えられます。

当面は、仁川空港のチェックインカウンターと搭乗口でのみ適用するとしていますが、例えば日本発のKAL便利用で仁川から先もスルーチェックインされるケースにおいて、今回の規制が適用されるかどうかは現時点では不明です。日本からチェジュ航空(7C=JJA)やイースター航空(ZE=ESR)など他社便で仁川に入って、KAL便に乗り継ぐのであれば、当然規制対象となります。そして、商業用物品とみなされた品物はどんなものであっても航空貨物扱いとして、郵便事業者またはフォワーダー(航空混載貨物事業者)を通さなければならないという解釈がなされます。

2018年8月11日土曜日

AirAsiaX成田~ジャカルタ線わずか5カ月で見切る!

インドネシアエアアジアX(XT=INX、ジャカルタ)は、5月から運航を始めたばかりの成田~ジャカルタ(スカルノハッタ)線を、9月末で廃止すると発表しました。インドネシアと日本を結ぶもう一つの路線である成田~デンパサール線と違い、わずか5カ月で見切りをつけた背景には、何があったのでしょうか。

《ジャカルタ発9月29日、成田発9月30日のフライトをもって取りやめ》
XT407 CGK2350~NRT0910+1 DAILY
XT408 NRT1130~CGK1720 DAILY

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)

日本とインドネシアを結ぶ航空便の利用傾向として、日本人観光客は最大の観光地バリ島にあるデンパサール(グラライ空港)への直行便を利用するのが主流で、世界遺産ボロブドゥール寺院遺跡群(ジョグジャカルタ特別州)に行ったとしても、デンパサール経由で帰国するパッケージツアーが組成されています。ジャカルタ直行便はインドネシアから訪日する現地観光客が乗っても、日本発旅程の日本人はビジネス客が多く、日本航空(JL=JAL)やANA(NH)といった本格航空会社(FSC)の上得意として固められています。

東京で編集されている専門情報サイト『Flyteam』は、インドネシアエアアジアXがこの路線からの撤退に追い込まれた理由として

「路線収益が悪いことを匂わせる説明を会社側がしている」

と書きました。一方、ジャカルタで発行されている『日刊じゃかるた新聞』(電子版)は

「LCCに求められるべき割安感が弱く最大の顧客層と見込んだインドネシア人観光客に受けなかったのではないか」

と伝えています。

成田~ジャカルタ線は、日本発であれば片道10,900円(燃油サーチャージ無し、諸税込み)が最安値で、FSCのJALは正規割引でも片道運賃換算29,000円(燃油サーチャージ、諸税別)と、確かに割安感はあります。しかし、ジャカルタ発は現地の旅行フェアなどで、FSC利用の成田線が往復円換算4万円前後を付けることも多いともじゃかるた新聞は書きました。AirAsiaXはLCCですから当然、預け手荷物、座席指定等は全て有料。さらに片道7時間の長時間フライトですから機内食も購入するとなると、それらがパッケージされているFSCとの運賃の差がわずか数千円相当になってしまい、割安感が消えてしまいます。その結果、地元FSCのガルーダインドネシア(GA=GIA)を主に利用していた訪日客のLCC転移が進まず、座席稼働率が悪化。日本発観光客のジャカルタ直行便への誘導もうまく進まなかったのではないかと分析されています。

6月に行われたBIG SALEなどで、10月以降のフライトを既に予約済みのお客様には、9月以前に搭乗できるように日付変更するか、デンパサール経由またはタイエアアジアX(XJ=TAX)の成田~バンコク(ドンムアン)線と組み合わせたリルート、払い戻しの3つの選択肢が用意されます。

2018年8月2日木曜日

バニラエアセブ線撤退へ!厳しすぎる目標達成できず

バニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)は、2016年12月から運航してきた成田~セブ(フィリピン・セブ州)線を運休する方針を固めました。搭乗率は悪くなかったものの、他社との競合に加え、設定した目標が高すぎたためにノルマ未達と判断され、撤退する形。2020年度に予定されているPeach(MM=APJ、大阪府田尻町)との合併後に少なからぬ影響を残すことになりそうです。

《10月27日のフライトを持って取りやめ》
JW601 NRT1000~CEB1415 DAILY
JW604 CEB1510~NRT2055 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

成田~セブ間には、本格航空会社(FSC)のフィリピン航空(PR=PAL)とフィリピン側LCCのセブパシフィック(5J=CEB)が就航していますが、日系航空会社はバニラエアのみで、2016年12月の運航開始当初から、奄美大島(鹿児島県奄美市)に続くドル箱候補として将来を期待されていました。

しかし、会社側は期待の高さを強く意識し、最低ノルマともいうべき搭乗率を高く設定してしまいます。東京で編集されている『Aviation Wire』は、セブ線のノルマが85%に設定されていたと報じました。

FSCであればビジネスクラスやプレミアムエコノミーで客単価を上げることにより、60%台の搭乗率でも採算を確保できますが、オールエコノミークラスのLCCは80%近い搭乗率で安定しないと、軌道に乗りません。セブ線の過去2年間の搭乗率は会社側によると80%前後と採算確保ラインには達していたようですが、目標の85%にはわずかに届かず、長時間フライト(片道5時間)に伴う燃料コストの問題と、セブパシがバニラエアと同じバリューアライアンスメンバーズであることに伴う、アライアンス全体としての供給座席数過剰を考慮した結果、半ば機械的に廃止が決まってしまいました。

10月28日以降は、セブパシの成田~セブ線で代替されます。

5J5063 NRT1155~CEB1605 火・木・土・日曜運航
5J5062 CEB0530~NRT1110 火・木・土・日曜運航

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

2018年8月1日水曜日

日本・韓国人にミャンマービザなし渡航解禁

ミャンマーホテル観光省(ネピドー市)は、かねてから噂のあった北東アジア3カ国の国民に対する入国ビザ優遇措置をこの度正式に決定しました。日本・韓国パスポート所持者に対しては10月1日から28日以内のビザなし渡航が認められ、中国護照所有者は陸路と空路のボーダーでビザオンアライバルが取れるようになります。共同通信ヤンゴン支局がミャンマー国営テレビ(MRTV)の報道として伝えたものです。

ミャンマーへのビザなし渡航は、これまではASEAN加盟国(マレーシアを除く)に限って、14日から最大30日の滞在が許可されていました(前記事「タイとミャンマー、待望のビザ免除開始」参照)。ASEAN域外となる北東アジア諸国や、欧米など西側先進国からの入国希望者は事前にビザを取得する必要があり、アライバルビザの制度も導入されてはいたものの当初は観光客は使えない代物で、今でこそ観光客にも開放されたものの大使館で取得するよりも高い料金が設定されています。

今回、日本・韓国・中国に対して行われるビザなしあるいはビザオンアライバルは、過去に行われてきたものと違い、既にASEAN諸国に対して行われている制度と同様、観光目的の入国者も対象とするものです。

10月1日(月)から、ヤンゴン・マンダレー・ネピドーの国際空港で入国する日本と韓国パスポート所持者は、28日間のビザなし入国が許可されます。中国護照所持者は、US$50を支払って28日間有効のアライバルビザを取得できます。ただし、日本経済新聞(電子版)と東京で編集されている『ミャンマーニュース』は、ビザなしで入国するには滞在費の裏付けとしてUS$1,000(11万円)を持っていることが必要な旨政府側が発表していて、これに観光業界が

「タンシュエ軍事独裁当局時代の強制両替も真っ青」

などと反発しているとも伝えました。ホテル観光省はこれを受け、手持ち現金の確認については当面実施しないと追加発表しました。

10月1日の実施まであと2ヶ月。実行されるまでまだまだ紆余曲折がありそうです。

2018年7月28日土曜日

AirAsiaXが名古屋~バンコク線に新規参入へ

タイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)は10月30日の冬ダイヤから、中部セントレア~バンコク(ドンムアン)線に就航すると発表、航空券の販売を開始しました。

《10月30日から有効》
XJ638 DMK0655~NGO1420 DAILY
XJ639 NGO1630~DMK2110 DAILY

(機材はエアバス333 プレミアムシート=ビジネスクラス30席、レギュラーシート=エコノミークラス255席)

中部セントレアへはAirAsiaX(D7=XAX)がクアラルンプールから就航していましたが、2016年2月に運休。2017年10月に2代目エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)が運航を開始した後、同日乗り継ぎ可能なAirAsiaグループの国際線が就航するのは初めてとなります。

DJ009 NGO1730~CTS1910 DAILY
DJ002 CTS0950~NGO1140 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

ただし、本来AirAsiaグループが使用している377席仕様(プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート365席)のエアバス333は当面、この路線には使用されません。就航直後の3カ月間はプレミアムシート30席、レギュラーシート255席の計285席仕様で運航。これは、シンガポール航空(SQ=SIA)が使用しているものと同一のレギュレーションで、SIAへのB78X納機に伴い、メーカーのエアバス(フランス・トゥールーズ)にリース満了返却される予定だった機体を活用するものとみられます(前記事「エアバス333の後継機!SIAがB78Xへ世代交代」参照)。2019年2月以降は、367席仕様の機材を投入すると会社側では発表。この367席仕様の機体について、東京で編集されている業界専門サイト『Traicy』は、エコノミークラスのみでプレミアムシートはないと報じました。もし、プレミアムクラスのないエアバス333が運航されれば、AirAsiaグループ全体を通じても初めてのことです。

この絡みもあってか、AirAsiaのスマートフォン用アプリでは当分の間、中部セントレア~ドンムアン線は販売されないとのこと。搭乗希望者はパソコン用Webサイトで予約・購入することになります。

2018年7月27日金曜日

「修学旅行に僻地なし」静岡の旅行会社が倒産!

国内外への修学旅行や遠足など、「教育旅行」を中心に静岡県内では知られた存在だった旅行会社の国際観光(静岡市葵区、観光庁登録第1種旅行業第445号)が、7月9日、静岡地方裁判所民事部(静岡市葵区)に自己破産を申し立てました。地元紙の静岡新聞によると、負債総額は4億3,700万円に上るとのこと。静岡県庁や県教育委員会が海外修学旅行をタイへシフトさせようとしていた矢先の今回の倒産劇で、関係者の間に衝撃が広がっています。

国際観光は、日本教職員組合(日教組:東京都千代田区)傘下の静岡県教職員組合(静教組:静岡市葵区)が中心となって、1950年(昭和25年)に「静岡観光」の名前で創業。1952年(昭和27年)に法人改組された会社で、68年の歴史を有していました。1953年(昭和28年)に静岡県知事登録国内旅行業(現在の第2種旅行業)第1号を獲得。静岡県内の公立小中学校が行う教育旅行の分野で「修学旅行に僻地なし」「小規模校、養護学校のこどもたちにも楽しい遠足を」というモットーを掲げるなど、教育者視点の事業活動で安定した業績を上げていました。

1977年(昭和52年)、運輸大臣登録一般旅行業(現在の第1種旅行業)認可を取得。ホームステイやサマーキャンプといった国際交流体験企画を募集することが可能になり、現役教員の研修旅行やOBの家族旅行を中心とした海外旅行を引き受けるケースも出て業容を拡大しました。1980年(昭和55年)に日本航空(JL=JAL)、1992年(平成4年)にはANA(NH)とそれぞれ代理店契約を締結。1995年(平成7年)からは上部団体の静岡県教育事業団体連絡会(静岡市葵区)との共同企画による『静岡県小中学生国際交流体験団』を組成、春休みのカナダ、夏休みはオーストラリアでのホームステイが定番に成長しました。さらに、1990年代には高校を中心に広まった海外修学旅行の引き受けにも参入していました。1998年(平成10年)、年商37億円を記録し売り上げのピークに達します。

しかし、少子化に伴う団体の参加人数減少に加え、エイチ・アイ・エス(東京都新宿区、東証1部上場)やJTB(東京都品川区)など東京に本拠を置く全国規模の大手が静岡県教育委員会(静岡市葵区)の行う一般競争入札に参加するなどして国際観光の事業領域を奪っていく例が見られるようになります。守る立場となった国際観光は「静岡県の教育界の発展に貢献する」とした経営理念が足かせになって神奈川や愛知といった他県に進出することができず、頼みの静岡県内でも、貸切バス会社が自社内ないしは系列にある静鉄観光サービス(静岡市葵区)やアンビア(静岡県焼津市)、さらには静岡新聞社・静岡放送傘下のSBSツアーズ(静岡市駿河区)といった地場他社との競争が激しくなり収入が減少していきました。

富士山静岡空港(静岡県島田市)開港後は、静岡空港発着で台湾や韓国などへ修学旅行に行く学校が増えたものの、国際観光に組成を依頼する学校はなかなか増えず、業績が頭打ちになりコストも上昇していきます。この件について、東京で編集されている『JCNET』

「西子好之社長以下役員のほぼ全員が静教組OBで、県教委からの天下り幹部もいたという事情で人件費が嵩んでいたのではないか」

との指摘をしています。

今年6月には富士山静岡空港会社の株主交代に伴う需要喚起策として台湾よりもさらに遠いタイへの修学旅行を誘導するという県庁の政策(前記事「静岡~バンコク直行便への布石?修学旅行を誘導へ」参照)が明らかになったものの、その先行視察団を受注する以前に会社の資金繰りが限界まで追い込まれていました。そして、銀行営業日の関係で7月2日(月)が期限だった手形やでんさい(電子記録債権)の決済が不調になったため、同日朝に国際観光は全事業を停止、事後処理を弁護士に一任していました。

東京で発行されている教職員向けの専門紙『教育新聞』によると、7月30日に出発する予定だった夏休みの静岡県小中学生国際交流体験団が、旅行を主催する国際観光の倒産で中止に追い込まれたとのこと。こどもたちを参加させる予定だった家庭には、連絡会が肩代わりして返金する方向です。また2学期以降の修学旅行や遠足の代金を既に振り込んだ学校・PTAはなかったものの、連絡会を通じて引き続き精査するとしています。

静岡新聞は、国際観光と最後まで取引のあった公立学校が静岡市の36校をはじめとして小中学校合わせて200校近くに上ると報じました。この中には、修学旅行実施が目前に迫っていてもし業者の交代が間に合わなければ中止や延期もあり得たところがあるとも伝えています。

2018年7月21日土曜日

「2020年までにau3G終了」実現へ

KDDI(au:東京都千代田区、東証1部上場)と沖縄セルラー電話(沖縄県那覇市、JASDAQ上場)は、1999年開始の『cdmaOne』以来20年に渡って続けてきたau 3G(旧1X WIN)回線網への新規契約受付を終了する方針を発表しました。今後は、au 4G LTE(4G)回線網への申し込みに一本化。最速で2020年を目標に3G電波を停波するという中期経営方針の実現に全力を挙げます。

auでは早ければ2020年を目標に3G電波を停波して、4G LTEでNTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)やソフトバンク(東京都港区、東証1部上場)と電波形式を統一したいという経営方針を持っています。au3Gの電波形式として採用されたCDMA20001Xでは、音声通話の安定性が重視されるあまり、音声通話とデータ通信の同時進行(コカレント通信)ができないという重大な欠点があります。au 4G LTEやau VoLTEではこれが解消されることから、一刻でも早く4G LTEに一本化できれば理想だとKDDIでは説明しています。

auでは2012年のiPhone5発売と同時に『au 4G LTE』のサービスを開始し、順次、端末やサービスについて4G LTEへの移行を進めてきました。Androidスマホでは2014年冬モデル以降の全機種が4G LTEでの通信を前提としていて、iPhoneシリーズは4Gをデフォルト通信としながらau 3Gにも対応してきましたが、現行モデルの『iPhone8』『iPhoneX』から、日本国内の音声通信にはau VoLTEのみを使用するように、au ICカード(SIMカード)の技術仕様を変更しました(前記事「au版iPhone8以降は日本国内4G専用」参照)

さらに、3月31日でau 3G回線網にしか対応していない端末での国際ローミング(グローバルパスポートCDMA/GSM)を終了(前記事「auグローバルパスポートも4Gの時代へ」参照)。加えて、auオンラインショップではガラケーもVoLTEをベースにした『4G LTEケータイ』シリーズに全面移行していることから、3Gを申し込めるのはauショップに3G専用端末を持ち込んでの新規契約のみ(プリペイドサービス『ぷりペイド』も同様)となっていました。3G端末の機種変更による回収が進み、中古市場での流通量も減少しているため、新規契約を打ち切っても問題はないと会社側は判断しました。

3Gへの新規契約と、4G LTEからau 3Gへの変更受付は、11月7日(水)のauショップ・Pipit営業終了時間(受付締め切り時間が設定されている場合はその時間)をもって終了とし、翌8日以降は4G LTEの新規契約のみを受け付けます。中古市場に在庫している3Gケータイをauショップに持ち込んで、ぷりペイドの新規契約をするのも同様となります。そこまでに契約をしているユーザーは今後も利用できますが、ぷりペイドの場合、11月8日以降ポストペイ(月払い)の料金プランに変更することができなくなります。

2018年7月18日水曜日

Peachがエアバス321採用!関空・成田からの東南アジア便も可能に

Peach Aviation(MM=APJ、大阪府田尻町)は現在使っているエアバス320ceoの後継機種として、同じエアバス社製のA321neoをベースにした長距離飛行対応版『A321LR』を購入することにし、イギリスで開催中の国際見本市『ファンボローエアショー』会場で発表しました。
Peachは、先に発表したバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)の吸収統合が実行される2020年夏ダイヤをメドとして、片道の飛行時間が4時間を超える中距離路線に参入する意向を既に表明しています。今回採用を決めたエアバス321LRは、テスト飛行では満席状態を想定した最大11時間もの無着陸飛行に耐えた実績を持っており、那覇空港(沖縄県那覇市)発着でバンコク(スワンナプーム)が事実上の限界となっているPeachの路線網を、もう1段ブラッシュアップすることが可能になります。

A321LRのベースとなったA321neoでも、Peachのスーパーハブの関西国際空港と、現バニラエアのスーパーハブの成田空港のどちらからも、バンコクやシンガポールへの直行便を飛ばすことができますが、インドネシアのジャカルタやデンパサール、ミャンマーのヤンゴン、オーストラリアのケアンズでは航続性能がギリギリになってしまいます。A321LRを使えば、性能面で余裕をもってこれら都市への直行便を展開することが可能。「リゾート中心のLCC」を掲げたバニラエアの方針を受け継ぎ、深化させられます。

また、この分野で先行したジンエアー(LJ=JNA)にない運航コスト面のアドバンテージを得ることができます。ジンエアーは親会社の大韓航空(KE=KAL)の払い下げとはいえ大型機のB772ERを持っていますが、A321LRとA320ceo・neoは同じエアバス320ファミリーで運航乗務員の操縦資格も共通な上、Peach・バニラエアの両社ともにエアバス320ファミリーのみを選定していることから、機材政策の継続性、効率性という意味でA321LRが事実上ベストの選択であったと言えるのです。この点は、東京で編集されている『東洋経済オンライン』も書いており、

「ボーイング(アメリカ・シカゴ、NYSE上場)のライバル機種B739MAXの航続性能を鑑みてもPeachの中距離用機材はA321LR一択だ」

と結論付けています。

同じく東京で編集されている業界専門サイト『Aviation Wire』は、前回のファンボローエアショー後に結んだエアバス320neoの購入契約のうち、まず2機分をA321LRに変更したと報じました。この2機は2020年10月から納機予定とされています。他にPeachとバニラエアが持っている合わせて35機のエアバス320ceoが2019年以降、リース期間の満了に伴い順次更新となるため、追加発注される可能性が高いとTraveler's Supportasiaは分析します。追加発注が行われれば、片道4時間ギリギリの線上にある那覇~バンコク線と、現バニラエアの成田~セブ(フィリピン)線は真っ先に機材入れ替えの対象になると予想されます。