2018年10月1日月曜日

ブルネイ航空が日本の空に帰ってくる!

ロイヤルブルネイ航空(BI=RBA)は、1998年夏スケジュール以来21年ぶりに日本への直行便を運航することを決め、東京で行われた『ツーリズムEXPOジャパン2018』会場で発表しました。以前は大阪・関西空港へのフライトでしたが、今回は成田国際空港(千葉県成田市)への乗り入れに変わります。

《2019年3月15日から有効》
BI695 BWN0035~NRT0730 日・水・金曜運航
BI696 NRT1200~BWN1725 日・水・金曜運航

(機材はエアバス320neo スカイエグゼクティブ=ビジネスクラス12席、エコノミークラス138席)

RBAは、1994年(平成6年)の関西空港開港と同時に、当時保有していたB757で週2便の運航を始めましたが、乗客が定着せず1998年夏スケジュール限りで運休していました。イスラム教が国教のブルネイを拠点とするために機内サービスが純イスラムとなり、フルサービスキャリア(FSC)では当たり前のアルコールのサービスがなく(空港の制限エリア内売店で購入した缶ビール等を持ち込むのは可)、ワインやシャンパン、外国ビールなど普段とは違う機内での時間を楽しみたい旅行客に敬遠されたのが最大の理由とされます。

しかし、RBA以外のキャリアによるブルネイへの直行便はほとんどなく、日本からのビジネス客はマレーシア航空(MH=MAS)でクアラルンプール乗り継ぎや、シンガポール航空(SQ=SIA)のチャンギ乗り継ぎが主流となっていきました。2010年代に入るとAirAsia(AK=AXM)がすべてのASEAN加盟国の首都を結ぶという野心的な目標を掲げてブルネイ空港への初のLCCとなるKLIA~ブルネイ線を開設し、少ないながらも日本からAirAsiaでブルネイ入りする観光客が増えだします。ブルネイ政府はこの流れを見て将来的な日本直行便の再開を検討することにし、2011年(平成23年)の航空交渉で発着枠自由化権(オープンスカイ)を獲得しました。国土交通省の報道資料を見ますと、この時の合意では最速で12年夏スケジュールからの定期就航も可能だったとありますが、東京で編集されている業界専門サイト『トラベルビジョン』によると臨時便が2往復飛んだだけで、定期便は見送られたといいます。

その後、成田空港への乗り入れ実績を積むため香港航空(HX=CRK)とコードシェア提携を行い、2016年(平成28年)11月からコードシェアがスタートしました。これが徐々に浸透しているとして、新機材エアバス320neoが納機されるのを待って自社定期便での成田就航が実現することになりました。エアバス320neoは、RBAが保有していたエアバス320ceoよりも航続距離が長く、日本本土とブルネイの間を直行可能になることから、大型機のB788や、過去に使ったB757よりも経済的に北東アジア路線を運航できるとRBAでは期待を寄せています。

2018年9月26日水曜日

楽天カードにAMEX登場!一般カードは年会費無料

楽天カード(東京都世田谷区)は日本アメックス(東京都杉並区)と提携し、同社4番目の国際ブランドとなる『楽天アメリカン・エキスプレス・カード』を開発しました。9月25日(火)から会員募集を開始しています。

楽天アメリカンエキスプレスカードは、これまで発行されてきた楽天カードの国際ブランドをAMEXに変更したもので、年会費やサービスは他の楽天カードと基本的に同じ。一般カードは無料、プレミアムカードは10,800円、ブラックカードが32,400円となります。従来は、年会費永年無料のアメリカン・エキスプレス・カードは他社提携のカードも含めて日本にはなく、AMEXゴールドカードの日本上陸以来39年目で初めて、年会費無しで持てるAMEXカードが誕生することになりました。

ちなみに、楽天カードでは一般とプレミアムの中間に『楽天ゴールドカード』がありますが、AMEX側はゴールドカードに対して高いステータス性とブランドイメージを持っており、AMEX発行のゴールドカードよりもランクの低い、中間ランク・格安ゴールドという意味での『楽天アメックスゴールドカード』は用意されません。

楽天AMEXカードがAMEXプロパーカードと比べて優れている点としては、プレミアム・ブラックカードでのプライオリティパスオプションがあります。AMEXゴールドカードの場合、プライオリティパスの年会費は免除されますが利用料金も無料になるのは1年に2回までと制限されています。これに対し、楽天プレミアムカードではプライオリティパス社の最高ランクである『プレステージ会員』相当となり、本人利用であれば年会費はもちろん、毎回の利用料金もかかりません(前記事『楽天プレミアムカードで世界中のラウンジがタダになる』参照)。本格航空会社(FSC)、格安航空会社(LCC)を問わず、飛行機で世界を頻繁に飛び回る方であればAMEXプロパーゴールドから切り替える価値はあります。

なお、楽天AMEXカードの還元ポイントは楽天スーパーポイントとなり、AMEXの『メンバーシップリワード』は利用できません。AMEXプロパーカードを既に持っている方は、『AMEXオンライン・サービス』から楽天AMEXカードに紐付いている楽天スーパーポイント口座番号を登録すれば、メンバーシップリワードのポイントを移行できますが、メンバーシップリワードの100ポイントが楽天の30ポイント(30円相当)という悪いレートでしか移行できません。ポイントによるカード利用代金支払いは、AMEXの場合航空会社と他の旅行関連産業、それに一般の加盟店でレートが分かれていますが、楽天カードでは一律に1ポイント=1円相当となります(前記事『楽天カードの支払いを楽天スーパーポイントで』参照)

楽天アメリカン・エキスプレス・カードは、右の画像リンクから申し込みができます。既にお持ちの方ももう1枚いかがでしょうか。

2018年9月22日土曜日

福山通運「サンデーサービス」を終了!空港絡みは影響軽微

福山通運(広島県福山市、東証1部上場)は、10月から毎週日曜日の集荷・配達業務を原則として行わないとする施策を発表しました。BtoB向け主力商品『フクツー路線便』、BtoC向けサービス『パーセルワン』の他、個人向けの『フクツー宅配便』も含めた全サービスが対象となります。

ヤマト運輸(東京都中央区)やJP POST 日本郵便(東京都千代田区)と違って、フクツーは大手コンビニエンスストアと提携しておらず、個人顧客が宅配便を出すのは地盤とする広島県内など、限られた需要にとどまっています。しかし、BtoB(法人間)輸送ではセイノーホールディングス(岐阜県大垣市、東証1部上場)、SGホールディングス(佐川急便:京都市南区、東証1部上場)、ヤマト運輸、日本通運(アロー便:東京都港区、東証1部上場)に次ぐ業界5位のシェアがあり、また個人向けではJAL ABC(東京都中央区)の『ABC空港宅配サービス』で引き受けた荷物を輸送しています。

もともと、フクツー路線便では「サンデーサービス」といって、日曜日配達を希望する旨を示す専用のシールが貼られていない荷物は日曜日には配達しないことになっており、2017年12月からは日曜・祝日の配達に割増料金を徴収する制度も実施していました。今回は、これを完全に廃止するものです。時事通信は、フクツー路線便サンデーサービスが1981年(昭和56年)に始まったサービスだと伝えました。つまり、1970年代以前のサービスレベルに戻るという訳です。

さらに今回、フクツーでは日曜日に『運行』と呼ばれる幹線輸送も行われなくなるため、支店・営業所のターミナル機能も事実上ストップすることになります。日曜日も拠点自体はオープンするものの、発送荷物を持ち込んだ場合は月曜日の運行便出発までターミナルに留め置かれます。逆に、営業所止め荷物の受け取りを希望する場合は、土曜日のうちに拠点に搬入されていなければ、日曜日の受け取りはできません。

このためTraveler's Supportasiaは福山通運本社とJAL ABCに電話取材を行いました。JAL ABC本社によりますと、空港宅配サービスで発便の搭乗日または集荷希望日が日曜日に該当する場合にはフクツーではなく、他の提携事業者に集荷させる事でこれまで通りの利用が可能とのことです。成田空港・羽田空港・関西空港向けはヤマト運輸、中部セントレア向けは日本郵便(ゆうパック)のドライバーが集荷します。また、空港から発送されるいわゆる帰国の荷物も、日曜日の受付分は日本郵便など他社網を使って翌月曜日に配達できるようにし、配達が日曜となる場合もフクツーの利用を極力避けるようにするとしています。

2018年9月15日土曜日

日本の銀行振込が「ほぼ」即時着金に

全国銀行協会(東京都千代田区)の外郭団体『全国銀行資金決済ネットワーク』(東京都千代田区)は、日本の全ての金融機関を結ぶオンラインネットワーク『全国銀行データ通信システム』(通称:全銀システム)の稼働時間を大きく拡大し、24時間365日無休にします。

2000年代に入ってから開業した新業態行(ジャパンネット銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行など)では、自行内の振込が24時間365日即時着金というのは当たり前です。これに対し、古くから存在する商業銀行や信用金庫、信用組合などでは全銀システムの稼働時間(平日8:30~15:30)以外の時間に依頼があった振込は、翌営業日の朝8時30分に一斉に発信されるのが常識となっていました。

りそな銀行(大阪市中央区)と埼玉りそな銀行(さいたま市浦和区)、近畿大阪銀行(大阪市中央区、全国地方銀行協会加盟)の3行で構成するりそなグループは2015年4月から、福岡銀行(福岡市中央区、地銀協加盟)は15年8月から、三菱UFJ銀行(東京都千代田区)は2017年2月から、三井住友銀行(東京都千代田区)も同年4月から、それぞれ自行内での振込や振替を24時間365日即時着金としてきました。しかし他行宛は、全銀システムそのものの改修を行って、稼働時間を拡大しなければ時間の延長をすることができませんでした。

今回、全銀システム側の改修工事が終了し、10月9日(火)日本時間15時30分から、全銀システムは24時間365日の運用を開始します(『モアタイムシステム』)。これに伴い、従来は銀行窓口の営業時間と前後の時間帯しか入金処理が出来なかった他行あての振込が、夜間や休日でも相手行のメンテナンス時間に該当しない限り、原則即日即時着金に変わります。

なお、法人や個人事業主で当座預金を利用している場合、手形・小切手・でんさい(電子記録債権)の不渡り判定時限は従来通り、平日の午後3時とする金融機関が大半ですので、その後に振込着金があっても債権債務が決済されず、不渡りから最悪銀行取引停止処分になってしまう恐れもあり得ます。このため平日の昼間以外に入金があると困る事業性の口座に対しては、各金融機関に申請することでモアタイムシステム適用時間中の入金を禁止する措置を取ることができます。この場合、従来通り平日15時30分以降の他行からの振込依頼は翌営業日の午前8時30分に一斉に入金されます。また、クレジットカードや公共料金などの口座振替(引き落とし)に必要な資金は、三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行では19時、その他の主要銀行は18時までに入金されれば当日の引き落としに対応できます。

《モアタイムシステムに参加しない銀行》
3メガバンクの一角のみずほ銀行(東京都千代田区、全銀協加盟)とみずほ信託銀行(東京都千代田区、信託協会加盟)は、自行勘定系システムの更新を行っている最中のため、2019年上半期に予定している作業完了までモアタイムシステムに参加しません(前記事「みずほJCBデビットの海外使用も完全に止まる」参照)

静岡銀行(静岡市葵区、東証1部上場)も次世代基幹系システムの稼働開始が2019年1月の予定だったため、これに合わせるべくスタートと同時の参加を見送りました。しずぎんでの振込24時間対応化は、2019年1月4日(金)の日本時間15時からとなります。

ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区、東証1部上場)内で統合が予定されている十八銀行(長崎市、東証1部上場)と親和銀行(長崎県佐世保市、地銀協加盟)は、統合後に福岡銀行の勘定系に一本化する計画があります。福岡銀行と勘定系を共通化している広島銀行(広島市中区)はモアタイムシステムに参加しますが、十八と親和は統合作業が完了するまで、参加を見送ります。

一方、きらぼし銀行(東京都港区、地銀協加盟)は今年5月に合併があったばかりで、旧東京都民銀行(東京都港区、地銀協加盟)と旧八千代銀行(東京都新宿区、第二地方銀行協会加盟)のシステムが併存しているため、両行のシステムの統合ができるまで参加しません。きらぼし、十八、親和の各行は、モアタイムシステムへの参加が数年単位で先になる可能性もあります。

旧長信銀の2行、新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)とあおぞら銀行(東京都千代田区、東証1部上場)も不参加。その他の業態行では、PRESTIA(SMBC信託銀行:旧シティバンク銀行 東京都港区、信託協会準加盟)、セブン銀行(東京都千代田区、東証1部上場)、野村信託銀行(東京都千代田区、信託協会準加盟)が参加せず、開業から日が浅いGMOあおぞらネット銀行(旧あおぞら信託銀行:東京都渋谷区)とローソン銀行(旧ローソンATMネットワークス:東京都品川区)も参加しません。

《一部銀行では直前にメンテナンスが》
三井住友信託銀行(東京都千代田区、信託協会加盟)では、全銀システムの24時間化を前に、10月6日(土)~8日(月)の3日間、自社勘定系システムを止めて最終調整を行います。この期間中は、ATMによる預金の引き出しはもちろん、J-Debit(キャッシュカードを使った国内でのショッピング決済)、インターネットバンキング『三井住友信託ダイレクト』『ビジネスダイレクト』による振込の依頼ができなくなります。

JP BANK ゆうちょ銀行(東京都千代田区、東証1部上場)は、同じ期間に他行への振込のみ休止します。自行内の送金(旧郵便振替)、預入、払い戻しは利用できます。

2018年9月14日金曜日

dtacが3G850MHz帯を停波、一部機械で通信支障か

タイ携帯電話業界2位のdtac(正式社名:トータルアクセスコミュニケーションズ パトゥムワン区、SET上場)は、通信放送政策委員会(NBTC、パヤタイ区)の命令により2010年から使ってきた3G850MHz帯(W-CDMAバンド5)を停波することになりました。

タイでは3G携帯電話の導入が他のASEAN諸国と比べて大きく遅れ、2011年8月から商用サービスが始まりました(前記事「AISの3Gは周波数の違いに注意」参照)。当初は、dtacとtruemove(ホイクワン区、SET上場)が850MHz帯、AIS(パヤタイ区、SET上場)が900MHz帯(W-CDMAバンド8)を使っていましたが、13年に2.1GHz帯(W-CDMAバンド1)が開放されたのを受けてtrueは早々と850MHz帯を捨て、AISも16年に4G900MHz帯(LTEバンド8)へ移行したのに対し、dtacは引き続き850MHz帯の電波を出してきました。地方では現在でも850MHz帯の電波しか出ていない基地局が残っている可能性があるといいます。

しかし、この周波数帯はdtacに事業権を与えているCATテレコム(ラクシー区)が権利を保有していて、dtacとの間で結ばれていた権利の賃借期限が18年9月15日までとなっていました。dtacがCATテレコムに賃借契約の更新を求めたものの、CATテレコムを監督するNBTCは、18年8月に行う予定だった入札に参加した上でAISと同じ4G900MHz帯へ移行するよう求め、最終的にdtacはこの提案を拒否することを決めます。これにより、dtacは試験運用の時代から10年近く使ってきた850MHz帯を捨て、3Gサービスを2.1GHz帯に一本化せざるを得なくなりました。

多くのユーザーは2.1GHz帯や4G1.8GHz帯(LTEバンド3)といった他の周波数にも対応した端末を使っているため問題はありませんが、ノートパソコンのUSBやPCカードスロットに差し込んで使う『エアカード』と呼ばれるデータ通信専用端末やフィーチャーフォンの一部、また2011年から12年にかけてタイで販売されたAndroidとBlackberryの一部端末に3G850MHz帯しか対応していない機種があり、これらを使っている方は、9月16日以降端末を取り替えなければ通信が出来なくなります。


trueが以前、2Gユーザーの3G移行用に販売したフィーチャーフォンの『Super3』は、3G850MHz帯と2.1GHz帯の両方に対応しており、850MHz帯を使っていたユーザーの移行に適しています(前記事「3Gフィーチャーフォンの新品が激安で買える」参照)

2018年9月13日木曜日

世界最長距離のLCC直行便、廃止へ

ノルウェーエアシャトル(DY=NAX ノルウェー・オスロ、OBX上場)のグループ会社でイギリスを拠点とするノルウェイエアUK(DI=NRS、ロンドン)は、2地点間を結ぶLCCのフライトとして世界最長距離を誇っているロンドン(ガトウィック)~シンガポール(チャンギ)線を、この年末年始をもって打ち切る方針を固めました。Facebookページ『World Airline News』が報じたものです。

《ロンドン発2019年1月10日、シンガポール発1月11日のフライトをもって取りやめ》
DI7407 LGW1050~SIN0730+1 月・木曜運航
DI7408 SIN0930~LGW1540 火・金曜運航

(機材はB789 ビジネスクラス35席、エコノミークラス309席)

欧州と東南アジアを結ぶフライトは片道10時間以上かかり、長い間本格航空会社(FSC)が最新鋭のフラッグシップを投入する路線とされてきました。現在、チャンギ~ロンドン(ヒースロー)間ではシンガポール航空(SQ=SIA)、ブリティッシュエアウェイズ(BA=BAW)、カンタス航空(QF=QFA)がエアバス380で競い合っています。バンコクやKLIAからのヒースロー直行便もB773ERないしはエアバス359が使われ、一方でエミレーツ航空(EK=UAE)をはじめとする中東経由便の輸送力も1990年代以前とは比べ物にならないくらい増強されて、激しい価格競争が繰り広げられています。

AirAsiaX(D7=XAX クアラルンプール、マレーシア証取上場)も2009年から12年までKLIA~ガトウィック間で運航したものの、路線収益が赤字になって撤退に追い込まれ、その後復活の噂が何度も俎上に上がっては消えての繰り返しになっています。この間にトニー・フェルナンデスCEOがフランスの新聞のインタビューに応じた際、タイエアアジアX(XJ=TAX)担当でバンコク(ドンムアン)~ガトウィック線の可能性に言及したと一部で伝えられましたが、結局立ち消えとなってしまいました。最近ではScoot(TR=TGW)がチャンギ~アテネ(ギリシャ)線を開設しましたが、これは元々親会社のSIAが運航していたのを引き継いだものです。

そんな中、ノルウェイジャンは17年9月からガトウィック~チャンギ間に週4便で就航しました。同社にとってはアジアへの初進出で、なおかつLCCが運航する2地点間の直行便としては世界最長距離ということが最大の売りでした。しかし、ノルウェイジャンのネットワークは欧州圏内と、欧州~北米大陸間のいわゆる大西洋横断路線がメインで、営業も欧州圏内に偏重。東南アジアでの営業は全くと言っていいほど浸透せず、シンガポールから先の東南・東北アジアを運航するScootやジェットスターアジア(3K=JSA)との交流もうまくいきませんでした。

また、ノルウェイジャンは今年4月、BAの持株会社インターナショナルエアラインズグループ(IAG、ロンドン)から出資を受けたこともあり、BAはもちろん同じワンワールドに加盟するカンタスとも利害関係になってしまいました。

加えて燃油コストも上昇気味で、日本の航空専門サイト『Flyteam』によると10月28日からの冬ダイヤで現行の週4便が半分の週2便に減るとのデータが既に掲載済み。そして年末年始の多客期が終わる1月11日を最後に撤退する方向性を固めたと今回伝えられています。ノルウェイジャンは都合1年4カ月で、シンガポールはもちろん東南アジアからも撤退することになります。

2018年9月11日火曜日

イラン国営放送の日本語番組廃止!Webでニュース更新継続

イラン国営イスラム共和国放送(IRIB、テヘラン)は、1999年(ペルシャ暦1378年)から続けてきた日本語によるラジオ国際放送を終了し、WebサイトParstoday』(パーストゥデイ)内の日本語ページを通じた日々のニュース提供に専念すると発表しました。ラジオ番組としては、9月22日(土)の放送が最後となります。

イランからの日本語国際放送は、モハマド・ハタミ大統領時代の1999年に、日本を含む西側自由主義諸国との関係改善の一環として立ち上げられ、同年7月21日付で放送を開始しました。1970年代の日本のBCLブームからかなりの時が流れ、インターネットは既に一部の先端技術者だけのものではなくなって、庶民レベルにまで爆発的に広がろうとしていた矢先にあえて、旧来からの短波国際放送で日本のリスナーに訴えかける手法を取ったことで注目されました。

その後、友好国のロシアから発信されていた『ロシアの声』(旧モスクワ放送)がWebニュースサイト『スプートニク』に変わった(前記事「ロシアの声伝統の中波日本語放送が消える」参照)ことに刺激を受けたのか、2016年(ペルシャ暦1395年)1月からParstodayの運用を始めました。これに伴い日本語については、日本時間の夜にParstodayのサイト上でストリーミング配信したものを当夜と翌朝の2回、短波放送で流すスタイルとしたものの、イラン政府は今回、Parstodayの運用が軌道に乗ったと判断し、短波放送の縮小を決断。日本語のストリーミング番組の制作を取りやめて、Webコンテンツとしての日々の記事更新に注力することにしたものとみられます。

2018年9月6日木曜日

楽天カードの支払いを楽天スーパーポイントで!

楽天カード(東京都世田谷区)は、親会社の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が展開する共通ポイント『楽天スーパーポイント』を、毎月の支払いに使える新たなシステムを開発しました。9月12日(水)仮確定、27日(木)引き落としの9月分から運用を開始します。

還元ポイントをクレジットカードの請求額に充当できるシステムは、日本アメックス(東京都杉並区)が業界に先駆けて導入し(『メンバーシップリワード』)、クレディセゾン(東京都豊島区、東証1部上場)も追随していました。セゾンでは200ポイント以上200ポイント単位で、リボ払いの場合、過去の残高に遡っての充当は不可、『ゴールドカード《セゾン》』など年会費制度があるカードの年会費にも充てられないという制約があります。au wallet クレジットカード(KDDIフィナンシャルサービス:東京都港区)ではカード利用100円ごとに1ポイント以上貯まるポイントを、1カ月最大2万ポイント(2万円相当)まで充当できるシステムになっています。これに対して楽天カードは、カード会員それぞれの楽天会員ステータスにより使える金額が変動します。
楽天会員ステータスが最高位の『ダイヤモンド』の場合、1カ月最大50万ポイント(50万円相当)まで、『プラチナ』よりも下であれば、1回の手続きで最大3万ポイント(3万円相当)、かつ1カ月最大10万ポイント(10万円相当)まで充当することができます。ただし注意しておきたいのが、1カ月当たりの上限ポイントには楽天市場など、楽天グループの他のサイトで既に利用した分も含まれるため、もし例えばプラチナ会員が楽天市場で5万円分の買い物を全額ポイントで支払っていると、カードの決済にはあと5万円分しか充当できなくなってしまいます。

ポイントはクレディセゾンと違い、リボ払いの手数料(利息)や年会費にも充てることができるので、楽天ゴールドカード(年会費2,160円)やプレミアムカード(年会費10,800円)も年会費無料で使うことが可能になります。唯一、ポイントが充当できないのがキャッシングの返済で、ショッピング利用分が全額ポイント充当された場合でも、この分は銀行から引き落とされます。

使えるスーパーポイントは「通常ポイント」のみで、「期間限定ポイント」は使えません。楽天カードの支払充当に使えるポイントを完全無料で獲得することは一応できますが、『楽天スーパーポイントスクリーン』『楽天Rebates』などごく一部に限られます。外部のポイントサイト『ハピタス』『もらえるモール』から流し込んだポイントは通常ポイント扱いですが、「他社から交換したポイント」に該当するため、充当できません。また、楽天Edy(電子マネー)を楽天スーパーポイントに変換した場合と、コンビニなどで売られている『楽天スーパーポイントギフトカード』を登録した場合は期間限定ポイント(有効期間6カ月)となるため、これも充当できません。さらに、楽天アフィリエイトで1カ月の報酬が3,000円を超えた場合などに付与される直接換金可能なポイント『楽天キャッシュ』も、通常の楽天スーパーポイントとは異なるため、充当することができません。

もし期間限定ポイントが溜まっている場合は、

・楽天市場に出店している金券ショップからJCBやVJAといった他社ギフトカードを購入し、そのギフトカードの加盟店で使うか、街の金券ショップに売る
・楽天ペイ(QRコード決済)対応の実店舗(ローソンなど)で使う
・楽天スーパーポイントが直接使える実店舗(マクドナルド、ポプラなど)で使う

という方法しかありません。

ちなみに、楽天市場で商品を購入する場合は手持ちの通常ポイントを消化せず、全額楽天カードで決済すればその分発行される通常ポイントが増えます。増えたポイントを「ポイントで支払い」に回すとさらにお得になります。

毎月12日の請求金額仮確定後にWebサイト『楽天e-NAVI』から手続きを行います。手続きは、多くの金融機関では本確定日となる20日の日本時間22時までに、七十七銀行(仙台市青葉区、東証1部上場)など地方銀行・第二地方銀行の一部と三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区、信託協会加盟)、およびほとんどの信用金庫とJAバンク(旧農協貯金)、JFマリンバンク(旧漁協貯金)では15日の日本時間22時までに行う必要があります。完了すると今月のお支払い金額に速やかに反映され、本確定日までに充当されたポイントを差し引いた金額で銀行に引き落とし依頼がかかります。

なお、ほぼ同様のシステムで楽天銀行デビットカード(JCB・VISA)、JCBプリペイドカードでも楽天スーパーポイントを使うことができます。

2018年8月25日土曜日

三井住友銀聯カードが1枚あれば必ず得になる!

格安航空会社(LCC)の航空券を購入する際に、毎度厄介なのが支払手数料の存在です。日本人がLCCを利用するのであれば、クレジットカードでの支払いが当たり前ですが、LCCの多くではクレジットカード決済に手数料を徴収しています。しかし、会社によっては特定のブランドだけ手数料が無料ないしは低額に抑えられていることがあります。

AirAsia(AK=AXM)をはじめとするAirAsiaグループでは、中国銀聯(Unionpay)のクレジットカードによる支払手数料が最も安く、円建て決済の場合で1回につき150円となります。これに対し、AMEXはリンギットマレーシア建て決済の場合で15.67RM(約420円)。VISA・MasterCardでは1片道800円も取られます。

日本では、三井住友カード(SMCC:東京都港区)と三菱UFJニコス(東京都千代田区)がUnionpayクレジットカードを発行していますが、三菱UFJニコスの『MUFG銀聯カード』は同社発行の『MUFG CARD』『リクルートカード』会員に対して追加カードの形で発行されるのに対し、SMCC発行の『三井住友銀聯カード』『Trip.comグローバルカード』なら単独で入会できるので、AirAsiaの提携クレジットカードが現時点でない日本では、AirAsiaグループの航空券代金を決済するためだけにSMCCでUnionpayのクレジットカードを作ったという方もいらっしゃいます。

三井住友銀聯カード・Trip.comグローバルカードは、年会費は無料ですが5年ごとのカード更新時に1,080円の手数料が必要です。しかし、AirAsiaの決済のみに使うのであれば1回使うだけで既にこの分を超える金額がお得になっている計算なので、実質コストは無料と言って差し支えありません。

ポイント還元も、三井住友VISAカード・三井住友MasterCardと同じワールドプレゼントなので、共通ポイント交換サイトの『PeX』(ボヤージュマーケティング=東京都渋谷区)から『Gポイント』(ジープラン=東京都千代田区)へポイントを流す際の中継地としても使うことができます。ここで、PeXからGポイントに流すというのは、ポイントサイトをやっている方ならどこかで聞いたことがあるかもしれません。『ANA To Me CARD PASMO(ソラチカカード)』会員の方が、ポイントサイト各社のポイントをANAマイレージクラブ(AMC)のマイルに変換する際に使う、通称『ソラチカルート』で今年4月以降、必ず通らなければならなくなった手法です(前記事「ソラチカカート封鎖へ(3)陸マイラーに残されたもう1つの道」参照)

PeXから直接LINEポイントに交換することもできますが、一旦Gポイントを経由することによって、LINEポイントに到達するまでの間のポイントの目減りを実質解消できる上に、モッピー(セレス=東京都世田谷区、東証1部上場)の獲得ポイントも合算して流し込めるようになる利点があります。

Trip.comグローバルカードの申し込みは、こちらからできます。AirAsiaグループのフライトを頻繁に利用される方は、この機会に発行してみてください。

2018年8月24日金曜日

ノックスクート関空線開設へ、グループで毎日1便に

Nokscoot(XW=NCT、ドンムアン区)は、6月から運航開始し好調な滑り出しを見せている成田~バンコク(ドンムアン)線に続いて、関空線に就航すると発表、航空券の販売を開始しました。既にあるScoot(TR=TGW、シンガポール)の関空~ドンムアン~シンガポール線と合わせ、Scootグループで大阪~バンコク間に毎日1便を運航します。

《10月28日から有効》
XW111 KIX0830~DMK1245 月・火・木・土曜運航
XW112 DMK2350~NRT0710+1 月・水・金・日曜運航

(機材はB772ER Scootbiz=ビジネスクラス24席、エコノミークラス391席)

関空~ドンムアンにはタイエアアジアX(XJ=TAX)が毎日2便を運航していますが、Scootは2015年7月の就航以来週3便のままでした。当初、ノックスクート担当でドンムアン~関空線を毎日1便ないしは週4~5便程度運航する予定だったのがタイ運輸省民間航空局に対するICAO(国際民間航空機関)のSSC指摘によって認可手続きが間に合わず就航できなくなり、止むを得ずScootがシンガポール~関空間で獲得していた毎日1本のスロット(発着枠)のうち、週3日分をバンコク経由、残る4日分を高雄(台湾)経由としたことによるものです。その後、SSCは解除されましたがScootが獲得した追加のスロットは関空まで直行のホノルル(アメリカ・ハワイ州)線に割り当てられ、現状ではScoot担当のバンコク経由関空止まりを増やすことが出来ません。

そこで、Scootのバンコク経由関空線が運航しない週4日間をNokscootのドンムアン始終着便でカバーし、関空~ドンムアン間はScootグループ全体で毎日1便という形になります。

会社側では片道最安8,900円(諸税込み、燃油サーチャージなし)のセール価格を用意し、自社と親会社のScoot、ノックエア(DD=NOK サトーン区、SET上場)のHPで販売しています。