2006年3月23日木曜日

乗ってはいけない!?航空会社

欧州航空安全機関(EASA、ドイツ・ケルン)は22日、かねてから作成を予告していた「欧州への乗り入れを禁じる航空会社のリスト」を完成させ、Webで公開しました。 この中には、アジアの航空会社2社が含まれています。


アジアからは、高麗航空(JS、北朝鮮)とプーケットエア(9R、タイ)がリストアップされてしまいました。高麗航空は旧ソ連製のツポレフ154やイリューシン62といった古い機材しか持っていないのが原因とされました。

(画像1:高麗航空が最近導入したツポレフ204。この機材なら欧州乗り入れOKだ)

一方、プーケットエアは全フリートが古い(最も新しいB743でも機齢18年、YS-11に至っては新造から36年)ことに加え、欧州圏で機材トラブルによる欠航やオーバーラン事故を連発し、英国、フランス、オランダがEUのリスト作成に先駆けて就航を禁止していました。

プーケットエアでは主力のチャーター便輸送で致命的な影響を受ける可能性があるとして既に複数の幹部が退社、新会社設立を目指している他、機材を別の航空会社に「又貸し」するなどして生き残りを図っています。

コンゴ民主共和国、シエラレオネ、スワジランド、赤道ギニア、リベリアの5カ国については、航空行政当局の監督が不十分として、国内に拠点を持つすべての会社がブラックリスト入りしました。