2007年5月20日日曜日

アランヤプラテートで出国拒否された!

(この項、辞書おじさん/兵庫県 からの投稿です)
 3月末に取得した正規観光ビザがもうすぐ切れるので、延長をせずにビザなしで30日更新、ついでにカジノにも久しぶりに行こうと、5月16日にアランヤプラテートの検問所に行きました。しかし、出国審査場の非情な対応に、出国できぬまま戻ってきてしまいました。

 いつものようにファランポーン駅朝5時55分発のORD283列車に乗り、アランヤプラテートに定刻到着。ソンテウでボーダーに行きました。ところが…

担当官「あなたタイに戻ってくるつもりでしょう。タイを出国する航空券は?」
私「ないです」
担当官「航空券がないとビザなしでの再入国は認められません。再入国ができないという条件で出国させることもできません
私「そんなの知るわけないでしょう」
担当官「入国日から30日以内の予約が入った航空券を見せてもらわないとビザなしでの入国は認められません。知らぬ存ぜぬなど通用しません
私「じゃあ正規のビザだったらどうなるの?」
担当官「後ろにもいっぱい人がいるんだからさっさと引いた引いた!!」


 というやりとりで、出国を拒否されてバンコクに帰るしかなくなってしまいました。これまで50回近くビザランを積み重ね、カジノで一定の資金も得てきたのに、自力でアランヤプラテートにビザランに行くのは困難と判断せざるを得なくなりました。


(管理者ふくちゃんから)
 前記事「ビザなし入国に航空券が?」を掲載してから1ヶ月。ツアーではなく、自力でビザランに行った人が再入国はおろか、その前の出国すら拒否されたというのは、もはや法律の常識を超えた対応と言わざるを得ません。
 前記事でも「結果次第ではビザラン自体が壊滅しかねない危機的状況」と書きましたが、壊滅がもうすぐそこまで迫っているように思えるのは、管理者ふくちゃんだけでしょうか。

 日本の入管難民法もそうですが、ある国からビザを受けて入国した外国人は、与えられた在留許可期限までに出国する義務と、期限日の前であればいつでも、どこのボーダーにも正常な出国を申し立てられる権利を持ちます。在留資格の範囲内で活動し、正常に出国するのであれば、担当官は出国の申し立てを拒否できないのです。
 ところが、出国を認めれば直ちにタイに戻ってくると勝手に決めつけ、別の条文まで引き合いに出して「再入国が認められないから出国も認めない」というのは無理があります。今回の辞書おじさんの場合、在留許可期限にはまだ余裕があったのでバンコクに戻り、列車の切符を購入して21日にマレーシアへ出発するそうですが、もし日数に余裕がなければ、出国を拒否された時点でオーバーステイが決定になる人だって当然いるはずです。

 しかし、やはりカオサンに出入りしている副管理者fortunesawadaの古い友人は、数日前にアランヤプラテートに行き、無事に30日のビザなしを更新しています。今回の件も、担当官次第の面がかなり大きいといいます。Traveler's Supportasiaでも対応策を検討しています(前記事「プノンペンに集まる沈没組、回避策は?」 「ビザなし入国に航空券が?」参照)し、ビザランツアーを運営しているジャックスゴルフさんでは、5月11日以降航空券所持をツアー参加の前提にしているそうですが、現時点ではアランヤプラテートをビザランに使うボーダーから外すのが、最も得策かもしれません。

(この項、スワミシゲルさん/熊本県 からの投稿です)
 出国拒否を回避する方法がない訳ではありません。アランヤプラテートでは、出国後にどうするのかを質問してきますので、その際に「ベトナムに行く」と答えれば、出国は認めてくれます。その後にカンボジアのビザを取り、在プノンペン大使館かホーチミンシティ総領事館に行ってタイの正規ビザを取ればいいだけの話です。
 ただし、出国してもそのままビザなしで折り返そうとすると、入国を拒否されてしまいます。