2007年6月13日水曜日

辞書おじさんの出国拒否は異例!?

(この項、ひろさん/神奈川県 からの投稿です)
 6月9日(土)にアランヤプラテートのボーダーでビザランをして、無事に再入国できました。今回は、管理者ふくちゃんから辞書おじさんの一件(前記事「アランヤプラテートで出国拒否された」参照)を聞き、ちょっとだけビビッていたのですが、辞書おじさんの例がかなり特殊ではないか、という印象を抱いて帰ってきました。

 今回、アランヤプラテート国境検問所の担当官にいろいろお話を聞くことができました。まず、出国拒否の可能性について移民庁現地事務所に電話で確認してみました。すると…

担当官「なぜそんなことに神経質になる? ビザなし6ヶ月90日ルールさえ守っていれば、犯罪者やテロリストでない限り再入国以前に出国まで拒否することはない。出国を申し立ててみて、もしダメだったらもう一度電話をくれる?」

 
この回答を聞いて、実際に出国を申し立てました。タイ出国はあっさりと認められました。数時間後、カンボジア側での手続きを終え、タイへの再入国を申し立てると、こちらもあっさりと認めてくるではありませんか。

 今回の規制強化は、タイにとって不利益ないしは不適切と判断される外国人を追い出すのが最終的な狙いのようです。

 管理者ふくちゃんからはビザランに来た人が出国を認められても、タイに再入国できずに立ち往生する例を聞いていました(前記事「プノンペンに集まる沈没組、回避策は?」参照)。そこで、この件についても伺いました。

担当官「ビザなしでの再入国を拒否された人が、在プノンペンタイ大使館(カンボジア)やホーチミンシティ総領事館(ベトナム)で正規ビザを取得しても、そのビザでの入国すら拒否される可能性がないとは言い切れません外務省と在外公館の権限で発給されたビザでも移民庁が拒否すれば入国はできません」

 怪しいからといってタイ出国の航空券を見せるよう要求してきた場合でも同様です。

担当官「航空券を見せたから100%再入国は認められるだろうと思うのは間違いです。必ずしもそうではありません。どういう状況下であっても審査を行って入国の可否を決めるのは移民庁の専権事項です」

 アパートを借りている沈没組の方は、アパートの契約書か最近の家賃領収書を持っていくのも一つの選択肢かもしれません。