2007年9月27日木曜日

CNGワンステップバスの時代、始まる

 東南アジア有数のバス王国バンコクに、今までなかったのが超低床バス。タイはバリアフリーに対する取り組みが大きく遅れていましたが、中国からの技術導入でようやく世界レベルを追いかける体制が整いました。

 地場資本の「ダイスターエレクトリック」(バンコク首都圏クロンサン区)が、金龍汽車(中国・蘇州)と提携、それまでの本業だった洗濯機と冷蔵庫の工場を大型バスの組立工場にリニューアルしてしまいました。生産するのはアジアでは「HIGER」のブランド名で既におなじみの路線用バスと、汎用バス。
 東南アジアではマレーシアのペナンでまとまった数を納入しています(前記事「最新ノンステップバス、ペナンで運行開始」参照)が、ペナンとの大きな違いは、ノンステップではなくワンステップ、そして燃料がCNG(天然ガス)だということです。タイでは代替燃料への転換の動きがバリアフリーよりも進んでおり、CNG燃焼仕様に改造された大型バスをバンコクでも多数見かけます。首都圏バス公団では、今後新造される大型路線バスはCNGを原則にするとの情報もあり、時代の流れに合わせた形です。

 従来白バスの独壇場だった[8](ラマ1世橋~戦勝記念塔駅~モーチット駅~バンカピ)に数台が納車され、黄色急行と同じ運賃で運行を始めています。