2007年12月2日日曜日

ブンカンからラオスへ

(文:董事長ふくちゃん 写真:常務董事松本健司)
 ノンカイから東へ約140km。メコン川に面した小さな街、ブンカン。メコン川を船で渡り、ラオスへ向かうことができるのです。しかし、通行する外国人はほとんどいません。通行ができるか否かは、貨物の量次第。そう、ここはタイ、ラオス、ベトナムを結ぶ交易があくまでも本領なのです。

《バンコク→ブンカンを直行する》
 バンコク・モーチット2からは、2経路の特急バスがブンカンまで毎日直行しています。

 [943]が最も確実なルート。コンケン、ウドンタニ、ノンカイを経由してブンカンに向かいます。2等と1等がありますが、いずれも民間の「407パッタナ」社が担当。切符は3階の北東線108番窓口で購入します。2等は18:30と20:30の1日2本があります。
 [79]はウドンタニ市を経由せず、ウドンタニ県東部の小さな町を回ってブンカンに向かう便です。

《ノンカイ→ブンカン》
 列車や特急バス[23]でノンカイに来た人は、公共バス[224](ブンカン・バンペン経由ナコンパノム行き)に乗り換えてブンカンに向かうことができます。日中1時間1本運転。所要2時間半~3時間。急行(75Bt.)と2等特急(110Bt.)があります。

(画像1:ノンカイで発車を待つ[224]。全区間300kmの長旅だ)

《ウドンタニ→ブンカン》
 バンコクからの特急バスは、ウドンタニまでの方が本数が多く、乗り換えもしやすくなります。
 ウドンタニからは、2経路の公共バスがブンカンへと走ります。乗り場が2箇所に分かれているので要注意です。[225]はバンコク行きと同じ長距離特急ターミナル。[515]はチェンマイ行きと同じ第2バスターミナルです。
 [225]には急行と2等特急がありますが、[515]は急行のみです。
 どちらもブンカンが終点。所要4時間ほどです。

(画像2:ウドンタニでバンコク行きに接続する[225]

《ボーダーを目指そう》
 バスはブンカン市中心部の時計塔前に着きます。銀行は時計塔前にカシコン銀行、またちょっと行ったところにクルンタイ銀行があります。ノンカイ県内でも辺境に近い場所ですが、交易地ですので店も品物も充実しており、買い物には全然困りません。
 ここからは、オートサムローかモーターサイに乗り換えて、メコン川を渡る渡し舟の船着場に行きます。吹っかけ60Bt.と言われますが、50Bt.まではすぐに下がります。40Bt.と言ったら妥協しましょう。
 時計塔からボーダーまでは約5km、10分で着きます。「Bung Kan Customs House」の看板が見えてきたら、中に入ってもらいます。

《船が出るかは貨物の量次第!!》
 渡し舟は、昼間なら必ず運航しているという訳ではありません。あくまでも貨物の量によって決まる不定期ダイヤです。
 もし貨物がないとチャーター扱いになり、「800Bt./集まった人数」を払って船を出してもらいます。特に日曜日や、タイ、ラオスどちらかが祝日にあたると貨物の交易が止まりますので、船が出ないことが非常に多くなります。
 ブンカンでの出国を諦めて、ノンカイに戻る人も多いようです。

(画像3:貨物を担いで船に乗り込む地元民)

《ラオス側に着いたら》
 ラオス側の町はパクサン。桟橋からあがったところにあるイミグレーションで入国審査をします。ただし、日本人のビザなし入国には対応しますが、その他の国からのビザオンアライバルはできません。

(画像4:パクサンのイミグレ。ここからビザなし入国の手続きができる)

 イミグレの前を川と反対方向にまっすぐ行けば、幹線国道の13号線に出ます。13号線は、ビエンチャン・南バスターミナルとタケク、サワンナケット、パクセを結ぶ長距離バスが1時間に1回は通りますので、これを使って適当な町へ向かえばOK。ビエンチャンまで20,000Kip程で行けます。