2009年6月9日火曜日

TG、7月以降も追加燃料費残す

 タイ国際航空(TG)は、7月1日から9月30日まで適用される追加燃料費(燃油サーチャージ)の金額を発表しました。廃止を打ち出す会社もありますがTGは全路線で追加燃料費の徴収を続けます。追加燃料費の徴収を継続するとした会社は、キャセイパシフィック(CX)、シンガポール航空(SQ)に次いで3社目。日本とタイを結ぶ路線では引き下げられるものの、路線によっては値上げとなる区間もあります。

 日本各都市とバンコク、プーケットを結ぶ路線は、現行の片道$15が$5(500円)に下がります。バンコクから先の近・中距離区間は現行通り。しかし、バンコク~欧州主要都市とオーストラリアでは、片道につき$10の引き上げになります。

 他社が燃料費の廃止を打ち出した後に原油価格が上昇したため、TGは追加燃料費を廃止することができなくなりました。欧州・豪州といった長距離の稼ぎどころで引き上げに踏み切り、豚インフルエンザの影響で搭乗率が落ち込んでいる日本線を引き下げ、一方でアメリカ線は据え置きとした分をカバーする目論見があるとみられています。